今週の市場の最大の関心事は日銀の金融政策決定会合にある。
われわれの最大の関心事は外人投資家がどのような反応を示すかにある。
ゼロ金利で円を借り入れし、米国、中国などの新興国など金利の高い通貨で運用する。キャリー・トレードだが、円金利が上昇するとして0.25%程度までなら、この種の取引の採算は崩れない。問題は円高である。過度に円高に振れることには政策当局は歯止めをかけるという読みが、キャリー・トレードしている向きには多い。本日の円相場は円安になった。市場はキャリー・トレードの解消があるとは読んでいない。
本日の米バロンズ誌は「日銀はコックの栓を絞らない。ジャブジャブの状況が依然として続く」とコメントしている。
株式相場も同じことで相場は上昇を始めた。量的緩和の解消は相場に織り込んだとみている。われわれの関心事は物色人気の流れがどの方向に向かうかにある。