足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

グーグル論

2006-02-02 16:10:38 | 株式

1月末、ネットの人気株であるグーグル(GOOG)が第4四半期の決算を発表した。売り上げは2倍、利益は82%増。

この数字をみて「売り上げは予想通りであったが、利益が予想にとどかなかった」という理由で売られた。利益の事前のアナリスト予想は$1.76、それに対して$1.54であった。これまで決算発表ごとに市場をおどろかせてきたので、今回もサプライズを期待した。

2004年8月のIPO(新規公開)に先立って「尊敬するウォーレン・バフェットを見習う。決算にあたって上がってくる数字に手心を加えるというようなことは一切しない」と明言した。ライブドアをはじめ、日本のIT関連の経営者には噛み締めてもらいたい言葉である。

売り上げは4半期で日本のヤフーの年間分に近い。長期的な成長を図るために研究開発投資は惜しまない。インターネット革命は第2段階に入ったという確信がある。

株価が下がってゴールドマン・ザックスとJPモルガンは「強気」の推奨を繰り返した。UBSが「中立」に引き下げた。見方が一致しないのがよい。

わが尊敬するビル・ミラーにいわせれば「下がれば、長期投資家には逆に価値が上がる」という。

グーグルは現在の株式市場のインターネット株を評価する「代理人」でもある。乗り遅れていた向きにも、投資のチャンスである。