注目の第2四半期の米国のGDPの速報値が発表になった。事前のエコノミストの予測値は年率3.0%であったが、公表数字は2.5%と大きく下回った。8月8日のFOMCでの利上げ休止の材料の一つである。次の大きな材料は7月の雇用統計であるが、その数字が連銀の金融政策を決めるカギになる。
仮に金融政策の転換が行われると株価はそれを好感して一つのヤマ場を作りそうである。
ここでいつもわれわれの頭を掠めるのはウォール街での「5月に売って退却しよう」という相場の季節性である。この経験則を信じるかぎり8月の相場の盛り上りはキャシュ・ポジションを引き上げるチャンスであるとみる。日米とも決算発表は一巡しミクロベースの材料にも期待できない。このようにみると8月上旬には相場の短期のピークを迎えることを頭においておきたい。