足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アクティブ運用のヘッジファンドが主導

2019-05-23 17:45:38 | 投資戦略
世界の株価が方向性を失っているような感を受けるが、ウォール街ではないアクティブ運用のファンド成績が好調で先の金融危機以来のパフォーマンスを上げ始めた。
米国株の下値が堅い理由でもあり、アクティブ運用の好調なパフォーマンスにつながっている。最近の世界の株価を左右してきた米中間の貿易戦争で、アクティブ運用の年率+42%の成果が相場の平均上昇率を上回っている。
株式投信はS&P500の上位20社への投資ウェイトを引き下げ、運用者の能力によって成果の出る銘柄に集中投資してきたことが主因でもある。
米中間の貿易戦争が始まり、米中間関係の悪化を見越して市場ではS&P500の構成20銘柄を避け、個々の銘柄のファンダメンタル分析に力点を置いた個別銘柄の選択が効を奏してきた。
S&P500の指数にスライドしたポートフォリオの運用成果よりも、インデックス運用を避けたヘッジファンド型のアクティブ運用がアウトパフォームしてきた。
世界の株価のなかでも中国関連銘柄が大きく売られたのがインデックス運用の成果に大きなマイナス要因になった。特に消費関連株の好調がアクティブ運用の好調な成果に貢献した。
このような相場の動きは運用者の個々の銘柄分析に力点を置いたファンドの成績好調に大きく貢献した。

ヘッジファンド運用でも個別物色の成果のパフォーマンスの高いことが貢献した。
ヘッジファンドでは一時は空売りで失敗したビル・アックマンは運用スタイルをインデックス型からアクティブ運用へ転換し、成績がインデックス運用を大きく上回ってきた。
年率+40%の成果への復帰という好成績でもある。
このように多様化されたファンドが新規資金の吸収に大きな成果を上げ始めた。
アックマンの運用するファンドはオランダの取引所に公開されているので、日本からも売買できる。



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