足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

街にサンタがやって来た

2004-12-22 18:52:56 | 株式
ウォール街でも新規公開ブームの兆しがはっきりしてきた。今週はなんと21社が公開される。これまで日本と同じペースの数であったのが、ここへきて簡単に日本を追い越してしまった。「さすが」と、いまさらながら米国の底の深さを痛感させられる。
日本も来週の28日(火曜日)のミホウジャパン(2880・JQ)で今年のIPO(新規公開)も幕を閉じる。
さて、この日の相場は大きく上昇、出来高も増加し売買金額も1兆1000億円台に乗せた。ウォール街での活況が日本に波及した。「サンタクロース・ラリー」(サンタクロース相場)という季節性がNY株にはある。今年のサンタクロースはせっかちで、いささか早くやってきた。それが終われば「1月効果」(January Effect)というのがあって、新年早々は相場が上へ動く。年末に税金対策の売りも一巡して、新しい資金が投信や市場にはいってくる。ことしもそれを期待する声が強い。
ただ1月のどこかで上昇相場は目先、一服することも頭にいれておかなければならない。強気一色になってきているからである。
特にトレーディング志向の投資家には、このことを頭にいれておくことが大切である。

今週、財務省に米機関投資家のフィデリティーが住友チタニウム(5726・東2)の大量保有の届け出を出した。直近の四季報では1.4%であったのが、8.9%になり第3位の大株主に躍り出た。来年を見据えての投資だろう。今週の「トリトンスクエア通信」で新年の中、小型株の有望株として注目した。われわれと同じ視点での投資だろう。おそらく外人投資家の買いが、これからも続くとみる。

いまひとつこの日に寄り付いたウェルネット(2428・JQ)の動きがよい。22日公開されたフィデック(8423・マ)と似た新しいビジネスモデルの株である。新年に人気が持ち越されそう。