足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米連銀は慎重姿勢・・・6月利上げ説も後退

2016-04-28 06:09:51 | 投資戦略
米連銀FOMCの2日間の日程が終り声明文を発表した。
「消費は緩やかに回復しているが、設備投資は軟調」と完全な状況でないと指摘し、海外要因にも懸念を表明した。市場ではあと2回の利上げというのがコンセンサスだが、6月の会合での利上げの可能性は事前の31%から19%に後退した。NYダウ平均は1万8000ドル台を回復、原油価格は$45.32と戻り高値になった。
重視したのは世界経済の足元の状況で、ことしは大統領選の年だけに利上げについては一段と慎重姿勢をにじませた。

決算はフェイスブック(FB)が好調で前年比で売上+51.9%、1株利益は77セント(予想62セント)。モバイル向け広告が絶好調で、ネット関連ではそのビジネスモデルが威力を最大に発揮しはじめた感がある。株価は引け後、急騰した。

東京市場は昨日から2日間の予定で日銀の会合が進行中。米連銀の決定をみて、黒田総裁が一段の緩和政策を発動する確度は一段と高まった。今回は外人エコノミストの一段の緩和政策の観測に前向きで、さらなる異次の緩和政策を期待する。日本の足元の景気は停滞し、消費動向に慎重な雰囲気が出てきた。これまでから手持ちの緩和政策には選択余地は大きいと公言してきただけに、日銀の出番に世界が注目する。
マイナス要因の原油価格は安定してきたし、ヨーロッパ,新興国市場の株価にも下値抵抗感が出てきた。連休中にもNY株が戻り高値をつける可能性が出てきた。


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