NY株は4連騰のあと小幅安になった。明日の第1四半期の米GDPの発表を控えて様子見ムードである。
ここは調整した方が上昇トレンドにはプラスという余裕がウォール街にはみられる。
最近、あまり議論されないのがVIX(恐怖)指数の動きだ。先行きの懸念材料が少なくなると数字が落ち着き市場の安心感につながる。昨日は11.64と史上最低値9.39の近辺にある。
VIX指数からすると相場の現在のトレンドには大きな変化が出ないことを暗示している。
東京市場でも底値固めの感じを強くする。
東京市場は昨日で5連騰だ。売買代金のビッグ5をみると日本エレクトロニクス(6871)、NF日経レバレッジ(1570)、日本通信(9424)、三井不動産(8801)、ソフトバンク(9984)であった。新興市場の銘柄が2銘柄も顔を出し現在の相場の特色の一端を示す。個人投資家の市場への復帰の動きが見えることだ。
2012年末から始まったアベノミクス相場は新興市場で異常な上昇率を記録する銘柄がみられることだ。低コストで利便性の高いオンライン取引きの普及がプロの個人資金の市場への参入に力を貸し、相場の方向性を決める役割りを果たしてきた。好悪は別にしてこの種の人気は無視できない。以前なら平和不動産など代表的な仕手株が市場の牽引役になった。
昨日、大商いを記録した日本エレクトロニクスと日本通信は2013年1月の安値から、それぞれ5.6倍、15.6倍になった。このような人気株の中にはテンバーガー(10倍になる株)が散見され、20世紀の仕手株に取って替わった。市場では静かに新時代の到来が進んでいる。
ダイフク(6383)に再び注目をはじめた。決算内容から新しい成長株の候補とみたい。