足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ハイテク株の需給関係

2007-02-15 16:43:02 | 株式

マイケル・カヒルはチルトン・インベストメントを運営する。元は有名なヘッジファンドのキングドン・キャピタルで活躍した。

2000年に現在のファンドの運営を始めたが、6年間のパフォーマンスは2.1倍。ハイテク専門のファンドで、同期間のナスダックは+45%なので市場平均を大きく上回った。現在の運用資産は45億ドル(5400億円)と大きい。

いまハイテク全般に強気である。2003年~2006年のナスダック指数は+23%で、S&P500+47%、日本+47%、ヨーロッパ+60%に比べても大きく出遅れてきた。ファンダメンタル面かれみても技術革新のブレーク・スルーの時期にきているという。新製品が続いて出るサイクルにはいっており、民生用機器では第3世代のゲーム機器、新しい規格のDVDなどに注目。また通信ではWIMAXに注目。日本でもYOZAN(6830・JQ)が動いた。インテルが開発した半導体チップを心臓部に使う。

それにハイテク株は過去のパフォーマンスが不振であったので投信の解約が続き、市場での売り圧迫が軽減し需給関係がよくなってきている。

彼が、いま投資してるテーマの中のひとつは代替エネルギーのなかの太陽光発電である。「われわれは相当の時間をかけて調査した。興味があるのは半導体のウエハが利用できることだ」としている。

銘柄はMEMCエレクトロニクス(WFR)に注目している。当面の利益の成長はグーグル(GOOG)並みと強気である。

さて東京市場での関連株はトクヤマ(4043)。先に発表した2007年3月期は売上げ2900億円→2930億円、経常利益290億円→310億円にそれぞれ増額した。われわれは増額幅は慎重な数字とみる。

本日、株価は新高値をつけた。

本日のGDPの発表を受けてロイターが49人のトレーダーとアナリストを対象に20~21日の日銀の政策会合で「利上げはあるか?」と質問したところ24人が利上げを予想、5人が3月と回答した。

利上げの可能性が1月の時点より高まった。