足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

欧米株は落着く・・・日本も個別物色へ

2015-07-29 06:19:51 | 投資戦略
NY株は大幅高。
問題の中国株の落ち着きと、エネルギー関連株の反騰がきっかけになった。またテクニカル面では気にされていたS&P500と中小型株のラッセル指数が、ともに200日移動平均を上回り安心感を与えた。
一連の好決算の発表も相場には好材料。
2日間の連銀FOMCの会合が始まった。水曜日の午後に終了するが中国株の暴落が議論の対象になるという見方が出ている。9月の会合で金融政策の転換という見方が有力になっていたが、ギリシャ問題、中国株の暴落で政策転換の時期が先に延ばされるという見方が出てきた。IMFも米連銀と日銀に金融緩和の継続を呼びかけてきた。いままでのところ、その問題意識に賛同する向きもふえてきた。
ことしのNY株での人気セクターであったヘルスケア関連の人気株の決算は好調だ。ファイザー、ギリアド・サイエンシスがサプライズ決算で株価が急騰している。このセクターに力点を置いたかどうかでヘッジファンドの優劣が分かれる。

新鋭ヘッジファンドのグリーンライトのデビッド・アイホーンの第2四半期の成果が-1.5%と不振であった。ハイテクのマイクロン・テクノロジー(MU)に大量投資したのが裏目に出た。ネットフレックの暴騰に比べてマイクロンが割安とみて大量投資した。第2四半期にはネッフレックスが+58%、マイクロンは-31%になった。

今月の世界の株価はギリシャ、中国に振り回されたが、ギリシャ問題は峠を越えた。中国の株価の暴落問題は残るが、強力な中央集権国家が踏み込んだ株価対策の手をゆるめることは考えられない。過去の日本の失敗例の失われた20年のような事態は避けることには間違いはない。中国だけは西欧の常識で先行きを判断できない。

東京市場では決算発表が本格化する。個々の好材料が株価を動かすだろう。


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