足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は往って来い・・・人気は落ち着く

2015-08-13 07:18:44 | 投資戦略
NYダウ平均は一時277ドル安になったが引けにかけ戻し変わらずで終わった。
S&P500、ナスダック指数は小幅高。
火曜日の中国の電撃的な為替政策の変更は世界の株価に衝撃的な打撃を与えた。米国では輸出の鈍化が懸念され、ヨーロッパ株もの軒並み安になった。
投資家心理を端的に表す「恐怖&欲望」指数(Fear&Greed)は急落し1週間前の28から9に急落した。1年前も8まで下落したが、8月は相場にとっては年間では最悪の時期。
2011年のウォール街も8月は下落した。リーマンショックから回復軌道にのったが、議会で与野党が対立して予算案が通らず「財政の崖」問題が浮上した。
株価の急落で米連銀の9月の政策転換の可能性が低くなった。シカゴ市場で取引されている金利先物相場では9月の可能性は39%に急低下した。
最近、表舞台に顔を出さない連銀イエレン議長は沈黙を守ったままである。月末に米連銀が主催する保養地ワイオミングでの世界中央銀行総裁会議には早くから欠席届を出していた。8月は金融政策の決定について大きな決断の時期と早くから読んでいたのかも知れない。
出席すればその言動が金融市場に大きな影響を与えるからだ。
昨日のNY株の下落を先導したのは通信、金融で金利の動向に大きく左右される銘柄である。アリババ(BABA)が決算発表したが内容が予想を下回り一時は-7.9%と$71まで下落した。IPO価格の$68に接近した。

東京市場での関心事のひとつは最近の人気の柱である訪日外人の動向である。今年最大の人気業種になったからだ。本日の日経新聞では私鉄の第1四半期の決算数字がまとめられたが、これまでの不人気業界に久ぶりに業績回復の兆しが出てきた。
これまでは中国経済の景気指標の鈍化がしばしばいわれたが、株価の人気には影響はなかった。近く発表される政府の観光局の7月のデータの動向に注目したい。

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