足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場はハリケーンの直撃

2012-10-27 08:07:59 | 株式

NY株はハリケーンの直撃を受けまちまちの動きであった。

目下、発表中の第3四半期の決算はS&P500の半分が発表になった。

利益は約70%の企業が事前の予想を上回ったが、売上面で予想を上回ったのは36%で、景気の停滞を示している。経営者はコスト削減に力を入れており、第4四半期は再び増益基調に戻るだろう。

相場の先行きは来月初めの選挙と、その後のフイスカル・クラフ(財政の崖)問題という不透明感が市場の前にはのしかかる。共和党の議席が増えれば問題解決には複雑になる。

ただ日本とは異なり政治には良識が支配する国柄だけに、最後は妥協の道を見出すという期待感が投資家にはある。

昨日のウォール街では円相場の上昇が目だった。ドルは円以外の対通貨では上昇した。前日、円相場が久しぶりに80円台乗せをしただけに、この日は円安への期待感に水を浴びせられた。

来週からは東京市場でも決算発表が本格化する。

関心事は経営者の先行きの見通しである。

週半ばの日銀の政策会合で予定通り金融緩和政策が出れば、円相場は円安トレンドにはいるだろう。政策当局は市場の人気に注目すべきチャンスである。