クリスマスの季節に入った。先週の感謝祭に始まったショッピング・シーズンは好調な株式市場も背景にあってお祭り気分を盛り上げる。
NY株式は先週で8週間の続騰と異例の長い上昇相場になった。
NYダウは年初来+27%のパフォーマンスを上げた。市場参加者の多くの人たちが、ここは小休止と決め込んで時間とともに慎重派が増える市場だが、その割にはテクニカル指標に過熱のサインが出ないのが今回の相場の特色である。
新年にかけては「景気指標の好調が悪材料」と皮肉な見方をする向きもある。たとえば今週末
万人の雇用増)に発表になる雇用統計で予想以上の好調な数字がでれば、新年の連銀FOMC(1月17~18日)では市場からの月間850億ドルの債券の買い付け量が縮小されることが予想される。
先週の株価指標は小幅に上昇しハイテクと消費関連が買われたが人気には横の広がりがなかった。
東京市場も本日からいよいよ年末相場入りである。
ことしの年末で特筆されることはIPO(新規公開)市場の復活である。12月は17社の新規公開がある。新興市場フアンにとっては先のITバブル時を想起させるラッシュ状況。毎日が忙しい。
数の多いことが株価形成に合理性をもたらせることを期待したい。現状では「トリトンスクエア通信」のIPOスナップ欄での合理的な分析が効力を失っていた。
当日に初値形成がなく、2日目に寄りつくことが当たり前になってきたし、公開価格については2日目の新値形成が公開値の3倍が普通になってきた。
その人気に乗って、新興市場では往年の人気株を無差別に人気化させる動きが強まってきた。ことの良し悪しは別にしても合理性を欠如した行動が増えている。それだけ個人投資家の心理金が元気になってきた証明でもあるが、2005年のライブドア後の過熱人気の反動も頭には入れたい。