昨日のNY市場でも円相場は落ち着き85.76円で引けた。
先行きについては政府、日銀の今後の対応しだいというのが市場のコンセンサス。
なぜ円相場が世界の投資家の最大の関心事の対象になったのか?
ことしの初めにはウォール街の大手投資銀行の専門家も年末には100円台乗せを予想していたし、毎年、年初にその年の「意外な出来事予測」で有名なバイロン・ウィン(ブラック・ストーン)も100円とみた。彼は、いまひとつの日本に関する意外な出来事としては日経平均1万2000円予想した。
当時はキャリー・トレードが話題になり円資金を借りてドルに投資をするという鞘取りが投機家の間では流行していた。
なぜ円相場が予想に反して82円まで上昇したのか?
今回は安全資産として金、ドル、円が世界の投資家の3大逃避先になった。
特に日本の失われた20年からの脱却は簡単には実現しないという確信がコンセンサスになったことだ。よろこべない確信である。
いまこそバイロン・ウインが100円説を強調すべきで、実現すれば実に意外性がある。
当面の課題は来週の米連銀のFOMC(21日)で、バーナンキ議長は1兆ドルの国債の買い付けをきめるという見方が出ている。
ボーイングが向こう20年間に100万人の雇用増を発表した。びっくりする計画であるが、それぐらい世界の航空機需要は増加するという確信である。
先週大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)の注目を始めた。かつて株価は60倍になった実績のある銘柄である。