足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットが動き始めた

2015-08-10 06:02:38 | 投資戦略
NY株の7日間連続安に対して東京市場ではここ3日間続伸した。
ウォール街の不振は9月の連銀FOMCでの政策転換を気にする。
いまひとつはNY株独特の季節要因で8月は例年、株価が調整局面にはいる。決算発表はほぼ終わったが、投資家の気分を転換させる材料にはならなかった。

しばらく沈黙していたウォーレン・バフェットが動きはじめた。
売上規模が年1兆円のプレシジョン・キャストパーツ(PCP)の買収に乗り出した。航空機向けのタービン、ねじなどの企業で、エネルギー業界に地盤がある。
いずれバフェットに代わってバークシア・ハザウェイのポートフォリオ投資を任される側近のドッド・コームズとテッド・ウィシュラーが選んだ銘柄だ。時価総額は267億ドル(3兆3000億円)で実現すればこれまで最大の買収金額になる。最近、「ヨーロッパ企業の大物買収(巨像)を検討中」とほのめかしてきた。
買収した会社の最大の顧客はエア・バスとボーイングである。長期的に成長が期待できると踏んだ。
バフェットがしばらく沈黙を守っていたが、不透明な相場環境のなかで動き始めたのは注目される。現在、バークシア・ハザウェイは670億ドル(8兆3000億円)の資金を抱える。短期的にも相場環境が買いのタイミングにきたと読んだ。次の狙いは欧州でのM&Aである。

NY株の不透明な環境下にあって、東京市場では好決算が支えになり個別物色の人気が続く。
われわれの注目株の任天堂(7974)が本格的な回復局面にはいった。ゲーム・ソフトにヒット作品が出始め、本来の任天堂らしさが出てきたうえに、これまで攻勢を受けてきたSNSゲーム業界では乱戦模様になってきた。中・長期でも人気は完全に追い風にはいった。

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