昨年11月~12月はIPO(新規公開)社数が23社にのぼり、新興市場は活況を呈したが、2014年は一転して静かになり1月~2月は1社と低調であった。
3月は本日のサイバーリンク(3683)を手始めに11社が公開される。和歌山を拠点にしてクラウド技術を利用した企業である。
大物は3月18日の日立マクセル(6810)、19日のジャパンディスプレー(6740)だが、他にも25日のみんなのウェディング(3685・マ)、26日のCYBERDYNE(7797・マ)と続く。
特にみんなのウェディングはインターネットの口コミサイトを利用しての結婚式の企画・サービスと新しい分野での公開で、市場からの吸収資金が40億円超とみられる大型の新規公開である。ディー・エヌ・エー(2432)から分社化された企業である。
またCYBERDYNE(サイバーダィン)は医療用ロボットで筑波大学の山海教授が創業したベンチャー企業で、社名も造語である。脳科学、神経科学、運動生理学、ロボット工学、再生医療、行動科学など学術分野を横断的に複合したロボットの製作で、新しい製造業の分野を切り開く。日本のもつ得意な精密技術と医療を結び付けるが、医療分野というこれからの日本に期待できるビジネスだけに、久しぶりに技術面では注目したい企業である。ロボットの実物をみて興味をかき立てられた。