足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ヘッジ・ファンドは強気

2004-10-08 17:55:21 | 株式
一部のヘッジファンドがニューヨーク株に前向きになってきた。いまやNY市場の売買の4分の1の比率を占めるようになってきただけに、ヘッジファンドの強気が横に広がれば相場の先行きには大いに期待がもてる。ただそれは、大勢観ではなくあくまで目先きである。
9月にはハイテク株にも食指を動かすところがみられる。「半導体サイクルがピークにきている」「新3種の神器の需要が鈍化」「電子部品の受注が前年比でマイナスのところがふえきた」といった声が、日本では多い。ヘッジファンドもそのことはもちろん知っている。相場はすでにそのような材料は織り込んだというのが運用者の見方で、コントラリアン(逆張り戦法)からして、ハイテクは短期的には上昇する局面にきているとみる。9月末の運用レポートをみても、NY株についてはロングポジション(買い)の比率を高めている。
年初来、テロ懸念、金融政策の転換、原油高、企業業績の減速、大統領選の不透明という材料を取り上げ、先行きの相場に慎重論をとってきた。その種の材料は、いまもなお存在している。それを無視して強気になってきたのは、「あくまで目先き」は注目しなければならない。
さて8月中旬からNY株は上昇トレンドに入ってきている。
どれぐらいまで彼らの強気は続くのか?いまのところ11~12月といったごく目先のことで、上昇トレンドが来年まで持ち越されるというような強気でない。大勢観は慎重を崩していない。
現在の相場で利益を上げようとすれば、あくまで相場の目先のトレンドを取りに行くという戦法しかない。
そのような中でウオール街で先週、小型株指数のS&P600が新高値になったことは、驚きである。われわれは中、小型株といえばナスダック市場を頭に浮かべるが、それは間違い。ナスダックと日本の新興市場や中、小型株とは「似て非なる」ものだ。ナスダック市場には世界最大の時価総額を誇るマイクロソフトのほか、インテルなども大型の成長株が群がっている。日本の新興市場と比較できるのはS&P600の小型株指数である。
以上、2つの現象から、目先きの戦略のヒントを汲み取るとすればどういうことがいえるか?
1)日本株も11~12月にかけて上昇トレンドに入った。
2)反省人気の続いた中、小型株も新興市場も反騰する。
7~9月の反動が出てくると見る。
注目株は最近のIPO(新規公開)でもっとも人気のある九九プラス(3338・JQ)に注目しよう。

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