機関投資家の間で人気のあるジム・ポールソン((ウェルズ・キャピタル)はNY株の第4四半期の相場について次のようにコメントしている。
まずギリシア問題が解決の方向性を見つけることである。
10月が目先の第1回目の関門になるが対外債務を予定通り返済できるかどうか。いまのところIMF,ECBなどの支援によって乗り切れる可能性が高い。この問題が、いままでのNY株の取引のレンジ(S&P500)を1120~1220に閉じ込めた最大の原因である。
第2の条件は米国がダブルディプに陥らないことである。彼は先週末の景気指標のシカゴPMI指数(9月)が60.4と8月の56.5から上昇したことに注目する。米国での主要製造業の拠点だが景気の温度をみる上での注目度が高い。
第3は個人投資家のセンチメントが先週は好転してきたこと。個人のセンチメント指数AAIの強気が32.5と6月以来の水準になってきた。投資家が口にすることにはあまり信を置かないので、先行きの日々の動向に注目する。
今週は景気指標の第1の関門に直面する。9月の雇用統計であるがコンセンサスの数値は8月のゼロから5~6万人増に好転が見込まれている。
一方、東京市場は9月中間決算の企業の見直しが注目点。
先行き個々の企業の動きが日経新聞に報道される。
SNSゲーム関連のコーエテクモ(9766)に注目したい。このセクターでは派手さはないが出遅れている。