NY株は心理的な壁である1万1000ドルにあと45ドルのところまで迫ったが、大台替えは達成できず押し返された。
しかし米国は底流には景気の回復の足取りが確かなものになってきており、バーナンキ議長も議会での証言で「住宅市場など短期的にはまだ不確かで金融政策を変更する段階ではない」と余裕をもって政策の継続を表明した。
NYダウ平均の1万1000ドル台乗せは時間の問題になってきた。昨年11月初めに1万ドル台乗せしてから足掛け5ヵ月の時間が経過しているだけに、相場の足固めも十分である。
ドル相場が堅調である。昨日のNY市場ではDXY(ドル)指数が81.98と昨年5月以来の高値になった。
DXY指数はユーロ、円、英ポンド、カナダ・ドル、スゥエーデン・クローナ、カナダ・ドルの6ヵ国通貨のバスケットに対してのドル相場の指数である。
円相場が昨日は92.66円と円安になったが、ドル相場の上昇の割には円安のトレンドは緩慢である。昨年5月の円相場は95~99円であった。
この動きからしても円相場は先行き100円に向かって下落トレンドを続ける可能性が高い。
目先は引き続きハイテク株の物色範囲を広げたい。
トーカロ(3433)に注目している。半導体装置、スマートグリッドの関連ビジネスが先行き注目される。