先週の金融政策の転換を前向きに評価した市場のセンチメントは強気に向かっている。
特に2月20日の日経平均の安値15437円から+5.9%も上昇したが、テクニカルな反動なのか?ことしにはいってからの東京市場の出遅れを取り戻すトレンドなのか?
新興市場の反発はもっと大きい。2月20日から日経ジャスダックは+6.9%、マザーズは+23.1%、ヘラクレスは+25.6%で、個人投資家のセンチメントの好転を感じさせるに十分な動きである。これだけの動きだけで目先は強気になるところだ。
気になるのは今週の米バロンズ誌の論調である(3月13日号)。先週からの米国の長期金利の上昇に注目、株式相場は2004年3月と2005年4月のような春にヒト山つけるパターンに入ったのではないかという見方である。米連銀の利上げは3月、5月と+0.25%ずつ引き上げられるとみており、さらに6月に+0.25%の利上げが、金利の先物からは25%の可能性ありとしている。
先週のNY株の反発と本日の東京市場の上昇からすると、この種の見方には大きな意外感を感じる。カギは外人投資家が握っているが、当面は企業業績と流動性の縮小のどちらを重視するかにある。
東京市場は2004年は4月がピークになったが、2005年は独自性を発揮してNY株のもたつきをよそにわが道を行くとばかり、大きな調整なしに上昇した。ことしは2004年型か、2005年型か?
いずれにしてもモメンタム(相場のトレンド)を重視する投資戦略は4月を一応,目先のヤマとみる方針で臨むことにしたい。