NY株は大幅安になった。オバマ大統領と共和党の対立が続き政府支出に支障が出る懸念からだ。
昨年夏にも同じ問題が発生し、ぎりぎりのところで妥協が成立した。ダウ平均は2週間前に史上最高値を記録しばかりだが、この日は先行きに悲観人気が支配した。これまでから何度も繰り返された光景である。今回は「相場が一段と下げるなら買い場」とみる向きも多い。
9月相場はダウ平均+2.1%、S&P500+2.9%、ナスダック+5.0%であった。
一方、日経平均は+7.9%と日本株の上昇が目立った。ことしは日本のプレゼンスが相場の世界でも目立つ。なかでも9月の新興市場の活況には注目される。マザーズ指数は月間で+29%も上昇した。年初来では2倍の上昇である。個人投資家が支配する市場だけに個人の先行きに対しての自信の回復が読み取れる。
相場の先行きをどう読むか?
国内景気の回復が顕著になってきた。本日の日経新聞の「鋼材受注で見る景気」では鉄鋼製品への需要が顕著に増えてきたという記事が掲載された。自動車、産業機械がけん引し始めたとあるがすでに市場では株価に織り込み始めた。
10月中旬から9月中間決算の見直しが始まる。個々の銘柄では好材料が期待できる。
テイ・エステック(7313)に注目したい。自動車のシートのメーカーである。ホンダ向けが中心だがフォルクスワーゲンなど海外では納入先の多様化を図る。