本日の東京市場は先週の軟調な地合を引継ぎ下落した。
しかし新興3市場は逆行高。マザーズ+3.93%、日経ジャスダック+0.32%、ヘラクレス+0.05%であった。
相変わらずストップ高の銘柄が散見され、新興市場に早くから出動した個人投資家には「わが世の春」が帰ってきた感じを抱く向きもふえてきた。
英語の市場用語に「ペント・アップ」と言うのがあるが、大きく下落した反動と言う意味。
日経平均は3月10日の7054円が底値であったが、マザーズ、へラクレスはNY株と同じよ9日が底であった。その後、「ペント・アップ」効果で株価は戻った。
3~5月の上昇相場では新興市場に目立った動きはなかったが、独自性のある動きをはじめたのは6月からである。特に新興市場の代表格であるマザーズ指数は6月が+12%と日経平均の+8.4%を上回った。
市場参加者は久しぶりにストップ高を連発するこの市場の独特の動きを享受した。
新興市場は反騰したとはいえ、マザーズ指数はまだ高値から83%も下落したままの水準である。
今日のニュースではフィディリティ投信がミクシィ(2121・マ)とスタートトゥデイ(3092・マ)に大量取得の報告を提出した。ようやく外人も動き始めた。
われわれも先月から毎週1銘柄は新興市場から注目銘柄を取り上げ始めた。