ことしの世界の株価の上昇率ランキング(1~4月)のベスト5は日本+34%、アラブ首長国連邦+28%、アルゼンチン+27%、クウェート+23%、フイリピン+20%であった(ドルベース)。
日本を除けばいずれもエマージング市場である。
この数字をみて国際的投資の機関投資家やヘッジファンドは嫌がうえにも日本に再注目を始めるだろう。
日本株を押し上げてきた要因はなにか? 果たして失われた20年の空白を日本が埋めることが出来るのか?―など久しぶりに日本を見直す動きが強まるだろう。
いままで日本株への注目を頭では考え口に出して語りながら実際に行動しているところは多くはい。世界での1~4月の日経平均の断トツのパフォーマンスをみて決断を迫られるだろう。
昨日のウォール街ではS&P500が新高値をつけ、ナスダックが12年ぶりの高値に進んだ。
ナスダックの12年ぶりというのは2001年以来でITバブルの崩壊の直後である。相場をけん引しているのはヒューレット・パッカード、マイクロソフト、IBM、アップルなど米国の代表的なハイテク企業である。それにヘルスケアのバイオ関連が加わっている。この人気の流れの継続性に関心を持ちたい。
この種の米ハイテク企業にとってここ12年は文字通り失われた12年であった。
個々の企業は手元の豊かな資金を投じて新分野への展開の方向性をつかみ始めている。米国経済にとって技術革新は金融緩和と並んで回復の大きな原動力である。
日米のハイテクの復活はわれわれ投資家にとっては大きな好材料である。
先行き例年のゴールデンウィークと異なる動きを日本株は続けそうだ。
日本株の新しいテーマに技術革新を加えたい。