7月相場も終わった。
世界の市場の動きをみると一時は気にされたダブルディプ論(景気回復の鈍化)を、企業業績の好調なニュースが跳ね返した。
月間ではNYダウは+7%、ヨーロッパ株(Stoxx Europe500)+4.9%、MSCIエマージング+8%であったが、日経平均+1.6%。
東京市場のパフォーマンスが見劣りした。NYダウは今年の月間では最高の上昇率だ。
目下、発表中の日本の企業業績はリーマンショックの打撃を跳ね返し、急回復が目立つが個々の株価への反応は一時的である。
理由は一言でいえば円高で、市場は企業収益の回復を素直に消化できないところに問題がある。
先行きの相場を読むうえでの最大の材料は8月6日の米雇用統計であるが、雇用環境の先行きは依然と不透明。しかし8月10日の米連銀FOMCでバーナンキ議長が一段の金融緩和政策に踏み切る可能性が高まってきた。昨日は米野村証券も「金融緩和策がとられる」というレポートを発表した。
向こう10日間は引き続きNY株の動向が世界の株価に影響を与える。
昨日はナブテスコ(6268)が早々に2011年3月期の見通しを増額修正するサプライズ決算を出した。この株は新しい成長段階にはいってきた。