NY株は好調な雇用統計(2月)を好感して上昇した。事前の予想は15万人であったが、発表数字は17万5000人。ただ相場の上昇率は限定的で、これまで相場をけん引したナスダック指数はマイナスに終わった。
来週、月曜日は2009年3月9日でNY株がリーマンショック後、大底入れして5年目。
市場では当時の悪夢を忘れ先行きには強気が蔓延する。MarketWatch(ウォールストリート・ジャール紙のウェブ版)では「相場が天井圏にある7つのサイン」として現在の市場の以下のセンチメント指数に注目をしている。
個人投資家の資金の投信へ傾斜
個人の弱気指数の低水準(現在は20ポイントで1987年クラシュ以来の低水準)
VIX(恐怖)指数が極端な低水準(14ポイント)を続ける
PER17倍は安心感ゾーンとみる楽観論が多い
2008年のリーマンショックの恐怖心が投資家の脳裏から消えた
ナスダック指数の過去3年間の一本調子の上昇
動く株に飛び乗る人気
以上がウェブ版に掲載された危険信号のサインであるが、ここで相場に慎重論を取るには大きな勇気がいると、その筆者もみている。
もちろん現在の株価が1980年代のようなスーパー・ブル循環に入ったとする見方も同版の別のコラムでは紹介はしている。