足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットの運用が踊り場

2020-05-23 15:28:15 | 投資戦略

バフェットの運用成果がさえない。

5月末のバークシア・ハザウエィのポートフォリオでは上位ビッグ5銘柄で69.46%と、全体のほぼ70%を占める。内訳はアップル35.52%、バンク・オブ・アメリカ11.19%、コカコーラ10.08%、アメリカン・エクスプレックス7.39%、ウェルズ・ファーゴ5.28%である。

残りはクラフト・ハインズ4.59%、ムーディ2.97%、JPモルガン2.96%、JPモルガン2.96%、USバンクコープ2.60%、ダビタ・ヘルスケア1.65%の5社が続き、ここに列挙した上位10銘柄で69.46%である。

バフェットの運用をみていると、もっと多様化している感じをうけるが、70%弱の銘柄に分析を集中できることが、運用銘柄数の多い運用者よりも時間の余裕が大きく、分析に深堀ができる。

バフェットの運用銘柄の数は同じ運用規模の競争相手に比べて集中度が高く数少ない運用銘柄だけに、運用者は数少ない運用銘柄アップル、バンク・オブ・アメリカ、コカコーラなどの分析に時間をかけることができ、専門的なツールを駆使して株価のパフォーマンスを追いかけることができる。

組み入れ銘柄については分析の推移に、競合相手の運用者よりも深絞りの分析ができ、競争相手の銘柄よりも優位な銘柄選択のチャンスが持てる。

競争相手を向こうに回して人気度の高い銘柄に絞るだけに、個々の銘柄のアナリストの分析資料を読む時間にも充当することができる。

銘柄数を絞った運用は、1銘柄あたりの分析に割り振りする時間が多くなり、運用成果での競争の優劣が出てくる。

バフェットのケースをみると、2人の主力運用者が銘柄の選択とポートフォリオを組み、成果の競争でファンド運用の強弱が決まるが、バフェットが運用戦略の柱をつくり、具体的な運用はトップ2人に委ねている。人気が高いのはファンドの安定的な運用成果である。

現在の投資銘柄数は50社で、上位5銘柄で69.46%と70%である。この銘柄群のパフォーマンスがバフェットの運用の成果を左右する。業種別には金融関連が30%を占めている。バフェツトが得意とする業種である。

 最近のバフェットの運用成果には目を見張る成果が見られない。

 

 

 


コメントを投稿