ウォール街が期待したブラック・フライディも終わった。
今年の金曜日の買い物客は1200万人が出かけて、人数の面では前年比+4.8%も増えた。ショッピング・シーズンは12月後半まで続く。
今年の、この期間の小売売上の予想は+4.0%(昨年+4.6%)。昨年より減少するが、同時テロ事件のあった2001年の+1.3%よりは高い数字が期待されている。景気の動向を一番、敏感に反映するだけに、ウォール街では大いに気になる数字である。
人出は+4.8%と好調であったが、財布の紐は固かったようだ。金額では金~日で-3.5%になった。
昨年の売れ筋では液晶テレビなど高額商品が目立ったが、今年は額縁、カシミヤ・セータなど金額のはらない商品に関心が移った。サブプライム問題が影響した。
それに引きかえサイバー・マンディというインターネットでの買い物が好調で、高額商品の買い物は活況であった。市場の構造変化を反映している。
テレビ・ゲーム、家具、家電製品がトップ・スリーであった。
ゲーム機器は任天堂のWiiをトップにして、Xbox,ソニーの製品に人気があった。
アマゾン・コム(AMZN)の株価の人気が、ウォール・マートを、今年は完全に凌駕したのがわかる。
株式市場も年末に入る。今年は季節性が働き、これまでの落ちこみを取り戻し2桁台に乗るかどうか。先週までのNYダウ平均は+4.1%であった。
一時は+12%まであったNY株である。
本日の東京市場では金融、不動産の上昇が目立った。サブプライム問題で売られたセクターであるが、本来は日本の金融、不動産には影響はないはず。目先、相場の反騰があれば上昇のリード役の仲間入りは間違いないとみたい。