ウォール街では一足早くサンタクロースが現れた感じの相場展開になった。
市場の関心事は米連銀のFOMC(17~18日)の結果にあるが、バーナンキ議長の任期切れが1月末に迫り、連銀は政策の変更(現在は月間850億ドルの債券買上げ)は行われないという見方に傾いている。政策のかじ取りはイエーレン新議長に委ねるという見方だ。
この日の注目点はGM,IMBという米国を代表する銘柄に人気が集まった。
GM(GM)の首脳は「現在の業績の回復は復活のほんの始まり」と、先行きの本格的な業績の上昇に意欲を見せた。
またヤフー(YHOO)の株価が上昇し新高値を記録した。バーンスタイン・リサーチのアナリストが「中国のアリババを時価評価すれば1900億ドル(19.5兆円)」という試算を出した。これまでの評価の最高額は1500億ドル(15.4兆円)であった。同社の業績の上昇は、アナリストの評価のたびに増額修正される。アリババ側の発表数字ではないが、いまやウォール街のアナリストは独自のモデルを使って業績の予想を行っている。米ヤフーはアリババの発行株式の25%を握る大株主である。
一方、ソフトバンクの持ち株は発行株式の35%と米ヤフーを上回る。日本のアナリストからはこの種の数字が出てこない。
米国のアナリストの情報網の密接度には改めて驚かされる。