任天堂(7974)が明日、中間決算を発表する。
本日はストップ高の買い気配で引けた。明日の決算発表の内容を先取りし、2008年3月期の決算予想の増額を期待した。円高だけが気になるところであるが、決算処理上の問題で、直接、資金の出入りを伴うわけではない。短期的な視点なら別として、今回の任天堂の株価の動きには中、長期的な業績の展開を基本に考えて投資しなければ、せっかくのチャンスを失いかねない。
今週の米バロンズ誌にはカラモス・アセットマネジメントの経営者ジョン・カラモスのことが特集として掲載されている。運用資産は440億ドル(5兆円)である。
そのうちのカラモス・グロース・ファンドのことが、詳しく紹介されているが、これまでの成果は過去1年で+41.26%。
ポートフォリオの一部が公開されている。組み入れ第1位は任天堂で資産の4.6%も占めている。
「すばらしい、競争力のある商品を生産。向こう2~3年は年平均50%の投資収益が期待できる」とカラモスは語っている。
今回の任天堂株の人気は、DS、Wiiという世界的なヒット商品が原動力になって、世界の大手投資家によって支えられている。
「株価はどこまで上がるか?」
難問であるが、ウォール街で、よく比較されるのはアップル(AAPL)である。今週、アップルは決算発表をして株価が急騰している。1日で+10%以上も上昇する日も珍しくない。
現在の時価総額は1618億ドル(18兆5000億円)である。PER(株価収益率)は47倍。
本日の任天堂の時価総額は9兆7400億円であった。PERは33倍で