足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

明日の相場をどう読むか?

2008-03-11 17:31:49 | 株式

今回の世界的な株安の原因はインフレや景気循環による景気の減速ではなく、サブプライム問題による金融市場の不安から出たものだけに、これまでの相場の観測の道具がなかなか効果を発揮せず、投資戦略を立てるうえでも難しい時間が続いてきた。

世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロス(投資顧問会社ピムコの経営者)が昨今の世界の市場をシャドウー・エコノミー(影の経済)が大きくなり、それがリアル(現実)の世界に大きな影響を与えたという。

また彼はサブプライム問題は「グローバル化と金融技術革新の所産」であるともいう。

いずれにしても世界の金融市場の行えを、予想するのはこれまでの知識と常識では判断がななか困難な状況である。

ウォール街の先行きに投資家がどうみているか?

AAII指数という個人投資家の相場観を週間ごとに調査するデータがある。3週間前と比較すると強気33.2%→220.0%、弱気44.7%→51.7%と、弱気が高水準になった。3ヵ月ごとのUBS調べの投資家楽観指数によると昨年10月の70が12月末は50であった。

また本欄でしばしば利用してきたシカゴ取引所のVIX(不安)指数は昨日は30すれすれまで上昇した。先週は22まで下がっていた。

はじめに書いたように、これまでの常識が通用しなくなったことを、市場参加者が認識し始めた。

このような数値を新しいパラダイムではどう読むか?

昨日のNY株は下落したのに東京やアジア市場は、本日は反騰した。