足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

平穏な幕開け・・・2015年のびっくり予想

2015-01-03 07:34:18 | 投資戦略
2015年の世界の株価の幕明けは静かであった。
市場参加者が少ないこともあってNY市場は閑散、ダウ平均はプラスだが、S&P500は軟調。
ヨーロッパは独仏が安かったが、他の市場は横ばい。アジアは中国が休場でHK,インド、インドネシア、韓国は堅調。このようにみると幕開けの世界の株価には先行きを判断するような象徴的な動きはみられない。
見方を替えれば平穏な幕開けでこれからの景気指標、各国の金融政策、地政学リスクなどによって相場は変動すると言う、昨年の相場環境の延長線上で考えるのが常識的である。
年末にやや円高に触れ119円台になった為替は、昨日のNY市場では120円台に下落した。為替のトレンドに大きな変化は見られない。
話題の少ないなかでヘッジファンドのダグラス・カスが先頭をきって「215年のびっくり予想15」を発表した。日本では運用者としての知名度は低いが、ウォール街では長年にわたってのウォーレン・バフェットのバークシア・ハザウェイ攻撃で有名。2年前のバークシア・ハザウェイの株主総会にバフェットが賓客として招待して議論をしたことでも有名。

その「15大びっくり予想」は次の通り。
① 米連銀への不信感が芽生え株安・金利上昇
② NY株は下落
③ 原油安で景気が上昇
④ 北朝鮮のNY取引所、ナスダックヘのサイバー攻撃
⑤ 30年間にわたる米国債の上昇相場の終焉
⑥ 中国人民元5%切り下げ
⑦ アップルの時価総額1兆ドル乗せ
⑧ 米政府が海外からのドル送金を容認
⑨ エネルギー相場は2015年前半は大幅な反発、後半は再度反落
⑩ 米民主党内の混乱が悪化
⑪ ロシアが穀物輸出を停止し、世界的に農産物インフレ
⑫ 年後半の住宅価格の下落
⑬ 株価はセクター別、個別銘柄で大きな格差がでる。グーグルが自社株買い。シスコは
株価不振でチェンバー会長が追放。
⑭ バフェットが550億ドル級(6兆6000億円)の大型買収
⑮ デリバティブが相場暴落の引き金になる

第一線に立つ運用者のびっくり予想だけに耳を傾けさせる。これまでの当たった確率は40%。


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