足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は足踏み、ナスダック指数は史上最高値

2017-01-10 05:58:39 | 投資戦略
NY株は2万ドル台乗せを目前に控えて再び足踏み。先週末は1万9963ドルまで50ドルの距離に接近したが、この日も実現できない。
相場を牽引してきた金融株が小幅安、エネルギーも下落した。ただ昨年末からの上昇トレンドを続けるバイオ、医薬品株は高い。先行き相場の人気業種の位置を確認した。
ナスダック指数は史上最高値。
今週はNY株にとっては大きなイベントがある。
10日のオバマ大統領の「お別れ演説」と11日のトランプ次期大統領の初の記者会見である。
特に投資家が注目するのはトランプ氏の演説内容で、これまではツイッターで間断なく政策に関しての細かく発信してきたが、演説では内容の濃い政策についての発言が期待される。
トランプ氏は11月以来、これまでの大統領とは異なり広範囲にわたり新政策について細かく個々の事例について意見を発信してきた。最近はトヨタ自の新工場建設の撤回をツィートした。会社側も無視はできない発言で、ほかの企業のメキシコで拡大政策は再検討が迫られるだろう。インターネットを存分に駆使する新時代のリーダーぶりは注目できる。
日本にとっての最大の関心事は為替政策で円相場は120円台を目前に神経質な動きが続く。

ヘッジファンドの運用者の個人資産が公表された。トップはレイ・ダリオ(ブリッジ・ウォーター・アソシェイツ)で159億ドル(1兆8000億円)、当年67歳である。バフェットの8兆円には及ばないが、1兆8000億円がどれぐらいかピンとかない。
本日の日経新聞はトヨタ自が今後5年間で米国で1.1兆円を投資の記事が掲載されている。トランプ政権のメキシコ投資拡大の批判への米国重視のアッピール金額を明らかにした。その金額を上回る資産をレイ・ダリオが保有している。トヨタ自の投資金額1兆円を大きく超える。この事実は、米国でのファンド運用の世界の規模の大きいことを示す。資産運用の世界の存在観がわかる。


東京市場は今週から2017年相場の実質的な取引が始まる。関心事は今週から本格化するウォール街での第3四半期の決算発表。JPモルガン、ウェルズファーゴ、バンク・オブ・アメリカの大手銀行株のほか最近の市場での人気株の空輸株デルタの発表がある。

新春相場の銘柄にDeNA(2432)に注目。