足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場観より銘柄

2015-02-18 07:13:13 | 投資戦略
連休明けのウォール街は小幅高で終わった。
目立ったのはハイテク株の好調でナスダック指数は15年ぶりの高値水準である。時価総額が7000億ドル(83兆円)台に乗り、米国企業のうちでどこが1兆ドル台に一番乗りするかに関心が集まる。いまや世界のハイテク企業の成長企業はアップルの傘のなかにある。
日本のハイテクの業績好調組を語るとき、「アップルのおかげで・・・」という解説で始まる昨今である。
ほかに米国で最近、大きく存在観を示してきたのはサイバー攻撃防衛関連株である。先週オバマ大統領が企業経営者を集め「消費者保護サミット」を開催した。それをきっかけに関連株が人気づいたが、「トリトンスクエア通信」でも取り上げた銘柄が火を噴いた。
今週も「テンバーガー株」(10倍になる株)候補を取上げたが、その裾野は着実に広がっていくだろう。
残念なのは日本にこの種の銘柄がみられないことだ。1990年代半ばのインターネットの萌芽時のような人気が世界の株式市場で拡大しっていく可能性が高い。いま始まったばかりの一大テーマだけにわくわくさせられる。
ウォール街では2014年12月期の企業業績の決算発表も終わった。
次の関心は2015年第1四半期に移った。
S&P500ベースでは-3.6%という減益予想である。2014年第4四半期とは異なり一転して減益になる。全体の見通しは3ヵ月前には+4.1%であった。増益組みはヘルスエア+10.1%、金融+9.1%、消費関連+8.5で、あとの5業種が0~マイナス6.2%になる。
いまのところ第2四半期(4月~6月)も減益が見込まれている。この点は昨年とは異なった環境である。

日米とも個々の選別時期にはいった。テーマより個別物色の時代である。