NY株は4日間の続伸になった。地区連銀の景況報告のベージュ・ブックで「景気は安定化」と報告され、市場では安心感が広がった。
ハイテク、金融株が上げた。ハイテクではテキサス・インスツルメントが業績を増額修正した。インテルに次ぐ半導体メーカーで、ハイテク業界の現状をみる上では指標的な存在だ。ハイテクの好不況をみるのに、その動向は参考になる。最近は第2四半期から業績は好転した。株価は最近の安値からは+87%。ハイテク業界の回復を暗示する動きである。今回の増額修正の理由として「PCが好調のうえ、民生用製品からの注文も堅調」としている。
先のインテル、デルの決算の好調と合わせて、テキサス・インスツルメントの回復はハイテク業界をみる上では明るい材料である。
われわれは、今月にはいって半導体関連株に注力を始めた。10月22日にマイクロソフトのウンドウズ7の発売があるが、買い替え需要がPC回復の起爆剤になるかどうか。
前回のVistaの評判がよくないのと、金融危機でPCの買い替えを先延ばしにした企業が多く、ウインドウズ7は期待できる。引き続きハイテク株に注目を続ける。
昨日はマンション、パワービルダー関連が東京市場で人気化した。不動産株といっても三菱地所や三井不動産のような大型銘柄ではないが、英語でいうジェネレィショナル(世代の)なチャンスが、中・小型株には投資のチャンスがある。すでに短期間に10倍以上の上昇をした銘柄が散見されるが、短期間であっただけにジェネレィショナルという言葉がピンとくる。世代とは30年という期間を意味する。