調整相場にはいった感じのウォール街であるが、昨日は石油相場の反発に反応して上昇した。午前中は安かった。上海株価指数が昨日は-4.3%となり8月4日の安値から20%下落したのを気にした。いまや世界の景気を人気面で牽引しているのは中国である。米国でも製造業と住宅が2本柱になって回復のきっかけをつかんでいるが、製造業は中国の需要に支えられている。中国の景気対策の第2弾を期待する向きが多く、ウォーレン・バフェットは米国にも追加刺激策を求める。秋にかけて経済活動が活発化する時期にはいるだけに、景気の反転の勢いが鈍化するなら、当然、米中の政策当局は動くだろう。
米国の石油在庫が2008年5月以来の減少になった。当時の原油相場は$130台であった。トレダーやヘッジファンドは石油の手持ちを極端に減らしていただけに、小さな好材料で相場が動く。
東京市場は先週の高値から-3.6%下落した。上海指数に比べると下落率は軽微だし、NYダウ平均も-2%弱の下落。日米ともいまだ6~7月のような調整局面いりが確認できない。
今週は最近、異常高をして反落しはじめたパワービルダー関連に注目したい。昨年の安値から短期間に10倍になった銘柄が散見され始めたが、最近の株価はテクニカル面でも異常な過熱であった。25日移動平均の乖離率はアーネストワン(8895)+75%、東栄住宅(8875)+34%、飯田産業(8880)+26%であったが、乖離率が反転し始めた。
先行き住宅株の人気セクターに回帰しはじめた。