「経験則を駆使する分析家の多忙な日々が続く。7月は終わったが、2009年の相場の上昇が続いている。この5ヵ月間のダウ平均の上昇は1938年以来の記録である。
またウィルシア5000指数(市場全体の株価指数)の7月の上昇率は史上最高であった。S&P500の7月の上昇は1997年以来の気分のよいパフォーマンス。投資家が“なんと早く、なんと強い”と驚くのもわかる。
しかし1997年7月末のS&P500は954で、今年7月末は987。
12年間、一生懸命、働いてきたはずだが・・」(米バロンズ誌・7月31日号)
相場は歴史的な転換点を通過したことは確かである。それにもかかわらず米国では市場外には4兆ドル以上の資金がMMFなどに滞留している。投資家はこれまで経験したことのない相場展開に追随できていないようである。
いま注目したいのは再び國際商品市況の上昇が始まったことである。2007年までの上昇は投機資金の介入がいわれたが、今回は異なる。
先に第1四半期の決算発表をした非鉄金属メーカーの主要商品の2010年3月期の商品価格の予想と現在値を比較すると次ぎのようになる。
2010年の予想 現在値
銅($/t) 4,000 → 6,171
ニッケル($/lb) 5.00 → 8.72
金($/oz) 850.0 → 969
現在の市況が続けば、市況関連のなかからもスター株が出る。