昨日のウォール街の動きを1日早く先取りしたのか、本日相場の下落には大きな失望感が出た。
午前中は下げても午後に戻す習性が相場には、これまで時として見られたが、この日はまったく肩すかしを食らった。
昨日のウォール街は大きく上昇したが、相場に勢いをつけたのは世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットが保険会社に新たに資金を投じると発表したことが、相場に活気を与えるきっかけになった。
昨年8月のサブプライム問題の発生以来、バフェットの相場に対しての積極姿勢が目立つ。
米国株は長期の下降トレンドにはいったという見方が出てきているが、バフェットは、このところ、その前向きの姿勢が話題になることが多い。
今夜のウォール街での関心事はワシントンでのバーナンキ議長の講演の内容にある。株価の大荒れのなかでの登場だけに、月末のFOMCでの行動についてのヒントを期待する向きが多い。
昨日はポールソン財務長官の古巣のゴールドマン・ザックスの景気はリセッション入りしたという判断が伝えられた。同社ではFFレートが2.5%まで下がるという見通しを出したが(現在4.25%)、今回のサププライム問題では無傷の投資銀行の判断だけに注目される。