足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ナスダック指数が2500ポイント大台を奪回した

2007-01-13 19:38:31 | 株式

昨日はウォール街でナスダック指数が6年ぶりの新高値に進んだ。ダウ時平均も史上最高値。

今週はダウ平均+1.3%、ナスダック+2.8%であった。同じ上昇相場でも昨年とは大きく変化が出てきてきている。昨年は年間ではダウ平均+16.2%で、ナスダック+9.5%であった。今年はナスダックの上昇のスピードが早く、金曜日に指数は2500ポイントの大台を奪回した。ハイテク株の人気が主因である。

グーグルも$505と$500台に乗せた。史上最高値は昨年11月の$513であるが、来週には新値を更新する可能性が高まってきた。

ほかのインターネット株も動き始めたし、昨日は巨人マイクロソフトが大商いで上昇した。昨年12月に企業向けに先行発売した新ソフト「ビスタ」の売上げが好調であったことが材料になった。今月末には一般向けにも発売が予定されており、PCの買い替え需要を喚起しそうである。

今週のコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)の基調講演でビル・ゲーツは「使えば使うほどよさがわかるソフト」と語った。ハイテクの技術革新の一翼を担う。今回の米国の長期の繁栄の原動力が、生産性の向上であるが、ハイテク株の業績が今年はそれを株式市場で、投資家に肌で感じさせそうである。これまでハイテク業界の牽引役はデジタル家電、携帯電話などで柱の数が少なかったが、今回のハイテク人気では牽引役の多様化がみられる。

今週からウォール街では昨年第4四半期の業績発表が始まるが、特にハイテク関連の経営者の見通しに関心を持ちたい。

東京市場でも今週後半にはハイテク株の物色人気に広がりの兆しが見えてきた。昨年には見られなかった現象である。投資戦略を立てる上での選択肢が、先行き広がってきそうだ。

来週の月曜日のウォール街はマーチン・ルッター記念日で休場。