今週からウォール街では本格的な決算発表が始まる。
第4四半期の決算であるが、投資家の関心事は足元の数字のほか、「2007年を経営者はどうみているか?」にある。
米企業業績は2006年第3四半期まで13期間にわたってフタ桁台の増益基調を続けてきた。その記録が第4四半期でストップするというのが事前の予想であるが、いまのところ+9.7%ときわどいところである。
今週の大所はウエルズ・ファーゴー(火)、インテル(同)、JPモルガン(水)、アップル(同)、メリルリンチ(木)、IBM(同)、シティーG(金)、GE(同)、モートローラ(同)である。いずれも業界を代表する企業だけに、その見通しが同業種の株価に影響を与えることがしばしばある。
同時に2007年の株式相場の動向を占うカギである企業業績の全体を判断する材料となる。
いまひとつの注目点はここに上げた9社のうち、ハイテク株が5銘柄と過半数を占めている。ハイテク株が市場の人気株になる兆しが日増しに強まっている時期だけにこの面からも注目される。
NY株だけでなく東京、ヨーロッパ市場をも動かす材料であるとみる。