足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の強さを考える

2005-12-09 16:16:27 | 株式
一夜明けたら相場展開は全く様変わりになった。この強さはどこから来るのか?
この日は大型株も中小型株も新興市場も強かった。これまでウォール街を気にして相場の方向性を見てきたが、東京市場がアジアを引っ張り、欧米をも動かす兆しが出てきた。
インド、韓国、中国アンドに資金をシフトする向きもあるが、8月以降の東京市場はわづか3ヵ月間で32%上昇した。年初来でみると+35%であるので、大半をこの3ヵ月で実現した。足元をみつめ直そう。

ヘッジファンドのソロスの投資戦略の基本思考に「相互作用性」とうのがある。相場という社会科学の世界では参加者が「これが現実だ」とみる認識作用と、「本来はこうあるべき」という参加作用がある。
本来の相場は認識作用によって形成されるが、強い勢力の参加作用が出てくると、この2つの作用が合成される。「相互作用性」である。ソロスのヘッジファンド運用の投資哲学の基本になった。
彼は1992年のポンド投機で1000億円を儲けたが、その基本的な思考は「相互作用性」からきた。
なぜこのようなことを書いたかというと、本日の相場を理解するのにピッタリくるからだ。

いまフラット・パネル関連株に注目しているし、これからも追いかけていくつもりだ。
ヒラノテクシード(6245・大2)は偏向板のシート加工の生産システムの大手。先の9月中間期の決算発表で2006年3月期の経常利益を19億円→33億円に増額。まだ増額の余地あり。会社は大きく変貌した。