原発事故の後、色々と放射線のこと、その影響のことを調べた方も多いのではないでしょうか
私も、そのうちの一人です
でも、あまりに複雑すぎて理解できない部分が多いということで、なかなか文章にできませんでした
素人の書くことですから、違ってることもあるかもしれませんけど、少しまとめてみます
ちょうど、池田信夫さんという方がなぜ放射線で癌になるのか
という、事を書いていらっしゃるのでそれに沿って書いてみようと思います
まず、放射線は何をするかというと、DNAを傷つけます
でも、何も無くても、DNA分子の損傷は1日1細胞あたり最大50万回程度発生するといわれます
その原因は、正常な代謝活動に伴うもの(DNAポリメラーゼによるDNA複製ミス)と
環境要因によるもの(紫外線など)放射線は、これにあたりますね
ですから、生物はそれに対していくつもの防御策を持っているようです
まず、放射線によるDNAの損傷は、DNAが直接放射線により切断されることと、
DNAの周囲にある水分子などがイオン化しその結果生じた活性酸素が間接的にDNAを攻撃することで損傷が生じること。
その比はおおよそ直接:間接 = 1:3 だそうです
活性酸素については、これを封じ込める酵素というものがあります
たしか、SODとかいうものだったと記憶してますけど、それについてはまた、別の機会に書いてみたいと思います
ここに、ひとつの資料があります
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1Gyのγ線が照射された細胞中(=1Sv照射)に生じる修復数だと思いますが
DNA塩基の化学的変異 ~3000 (これが、活性酸素が及ぼす影響と思います)
DNAの1本鎖切断 1000
DNAの2重鎖切断 40
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DNAの1本鎖切断の場合は、もう一方の鎖からコピーをして、復元するのだそうです
互いに、くっつく相手が決まってるのでそれができるんです
でも、DNAの2重鎖切断の場合、それができない。
じゃあどうするのかというと、
手っ取り早く、近くのものをコピーしてそこに埋めるということをするそうです
それって、遺伝子組み換えと同じじゃぁ?
でも、生物はすごいんです。そういう正常でないDNAを見つけて、アポトーシス(自殺)させてしまうんです。
その役割をしているのが、p53遺伝子というものだそうです。(癌抑制遺伝子の一つ)
強い放射線を浴びると、髪の毛が抜けたり、下血をする(腸の細胞がアポトーシスするため)のは、このためです
このように、何重にも防御機能を生物は持っているのですが、放射線が強いと、修復中に再度破壊されたり
修復ミスが多くなったり、異常遺伝子が多くなったりして、アポトーシスが追いつかなくなる場合があります
さらに、p53遺伝子が破壊されると、当然アポトーシスは出来ません。
すると、その部分ががん化するのだそうです
放射線の強いところにいた人は、少ない場所に行って体を休めるとよいというのは、このことだと思います
p53の働きを強めるにはどうしたらよいかについてはまだ、調べてません
体調が悪いときには、働きが弱くなるのだろうか?
余談ですが、細胞の中にあるミトコンドリアの遺伝子は、
通常あるヒストンという仕組みで守られていないので損傷を受けやすいんです
興味あるのは、百歳以上の日本人は、ミトコンドリアの遺伝子型はDNA損傷を受けにくい型のものが一般的であるそうです。
どういう型なのか、まだ調べてませんがこれも興味ありますね。
さて、時間もなくなりました。
今日はこれまで。