名古屋の熱田神宮に行ってきました
くすのきは、材や葉からは樟脳(しょうのう)が採取される。
材のままでも芳香が強く、虫害を防ぐ。
とのことです
熱田神宮のご神体は、草薙の剣
以下引用です
****************
『古事記』には
須佐之男命が十拳剣(とつかのつるぎ)で蛇(やまたのおろちのこと)を切り刻むと肥河は血に染まって流れた。
そしてその尾をお斬りになったとき、刀の刃が毀れた
奇妙に思い割ってご覧になると、都牟刈之太刀(つむがりのたち)があったとされているそうです。
この太刀をとり、不思議なものだとお思いになり天照大御神に申し上げた。
********************
これが、草薙の剣(この名前は、後のヤマトタケルの時代になってからこう呼ばれています)
別名、「天叢雲の剣(あめのむらくものつるぎ)」です。
これは、誰も見てはいけないことになっているらしいのですが
江戸時代に一度、熱田神宮の宮司たちが夜、密かに、この御神体を見たという記録があるそうです。
以下引用です
******************
五尺(約1m50cm)ほどの木の箱に収められており、その中に石の箱があったということです。
しかも、その石の箱の中に、さらに樟(くす)の木で造られた箱があって、
その中にご神体の剣が入っていたということです。
*********************
くすのきで、刀の金属以外の部分が虫に食べられるのを防いだのでしょう。
おそらく、いろいろなものを保存するのに使われたのであちこちに植えられていたのでしょうね
この近くにも、くすのきの巨木は数本あります
さて、この剣、どんなものなんだろう?
大方の説は、十拳剣(とつかのつるぎ)は、青銅製で
都牟刈之太刀(つむがりのたち)は、鉄製であったとされています。
何処まで進歩した鉄製の太刀かはいろいろな説があるようです
鍛造されたものという説が
あります。
すると、十拳剣は、鋳造かもしれませんね
ならば、すでにこの時代の製鉄の技術はかなり進んでいたと見ることが出来ます
インドでは、驚くことに
ウーツ鋼というすごいものが古代に作られているそうです
なんだか、技術というのは場所により、時間をかなり行ったり来たりしてるようでおもしろいです。
このように、製鉄の技術が進んでいたとすると、ヤマタノオロチは、製鉄をする集団
もしくは、そのために伐採された森林の保水力が無く、氾濫した川のことかもしれません。
実際、
ヤマタノオロチの場所は砂鉄があるところとされています。
この太刀をスサノオは神剣として天照大神に献上した
とありますが、本当はどうでしょう?
製鉄をする手段を手に入れたならば、何本も作れるわけですから、
ひょっとすると、スサノオがアマテラスオオミカミに対して脅しをかけたかもしれないなどと
勝手に想像してます。
前回、書きかけたオオクニヌシについても、いろいろと調べています
なにぶんにも、古いことなので・・・(笑)
いろいろな説があるようです