湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

ランドナー出動!

2006年06月10日 | 自転車生活
結局どこに走りに行くか決められないまま昨夜は寝た。今朝は4時半に起きたのだけれども、それからしばらくどこを走るかについてまた頭を悩ませた。思うに、なかなか走る場所を決められない一番の理由は、僕が極力輪行を避けたがっているからに違いない。そして、かといってたとえばどこかの峠を走るために車の多い道路を延々とアプローチするのにもあまり気が乗らないからだと思う。これは輪行を活用して贅沢な場所を走り過ぎた学生時代の弊害ですね。まったく困ったものだ。

まぁそんなこんなであれこれと検討した結果、本日はランドナーでヤビツ峠を上り、そこから少し引き返して表丹沢林道に入って戸川に下ってくる計画をたてた。表丹沢林道は丹沢一周のときに走っているけれども、そのときは葛葉に下ってしまったので全線は走っていない。それにレーサーには先日の件があるので、あまり乗りたくない。そんな理由もあって、今日はこうした計画に落ち着くことになった。

部屋を出たのは6時半。ランドナーでもお昼には戻ってくることができるだろう。


朝の江ノ島。7時前なのにサーファーや地元の人などで結構な人出だった。

今日は時間的に余裕もあるし、せっかくの久し振りのランドナーでのツーリングなのでサイクリングロードを走る。普段は砂だらけで走りにくいサイクリングロードも今日は適度に雨で湿って、幾分走りやすい。


途中から134号にうつり、花水川橋からは今度は金目川のサイクリングロードを走る。


走っているうちにだんだんと雲が出てくる。天気予報では午前中は空気が乾いて快晴のようなことを言っていたけれども、どうやらそう単純にはいかなさそうだ。


金目川サイクリングロードからの富士山

金目川サイクリングロードとはどこまでのことを言うのかわからないけれども、とりあえず川の右岸を行けるところまで走った。そして途中からいつもヤビツに向かうときに走る県道にうつったのだが、ここらでヤビツから表丹沢林道に向かうよりも、戸川から表丹沢林道に入ってそこからヤビツを目指すほうが良いのではとおもいはじめる。

というのは、こういうことである。レーサーで走る場合は僕はなるべく峠まで足を着かずに上りきりたいと思う。けれどもランドナーで上る場合はそんなことはあまり考えない。逆に下りよりも上りのほうがゆっくりと景色を見る余裕があるから、ところどころで自転車から降りて写真を撮りながら峠まで走っていければ良いと思っている。となると、今回の場合は走り慣れているヤビツをのぼりで使うよりも、まだ走ったことがなくて景色的にも期待できる戸川~表丹沢林道を上りに使うほうが良いと思ったのだ。

そんなわけでいつも名古木方面に曲がる交差点をそのまま直進して戸川方面に走っていくことにする。

戸川の駐在所前から林道に向かうと案山子が出迎えてくれた。最近は案山子なんてあまり見ないのでなんだかノスタルジックな気分になる。とは言え、案山子ってちょっと恐い。オズの魔法使いではないけれども、魂を持って動き出しそうな気がして。この畑の案山子たちもちょっと不気味だった。


戸川公園を過ぎると、道は未舗装路になる。昨日の雨で路面はウェットだけれども、雰囲気は悪くない。こういうところにランドナーで来るとすごく嬉しい気持ちになる。シングルトラックや明らかなハイキングコースのようなところはMTBに分があるかもしれないけれども、こういった林道に似合うのは圧倒的にランドナーだと思う(かなり贔屓目)。

でも、そう思いませんか?

久々にランドナーで走るダートの林道がとても楽しい。




こうしたダートを走って、途中から表丹沢林道に入る。

表丹沢林道は舗装路だけれども、やはり楽しく走れる道だ


葛葉への分岐。今日はもちろんヤビツ・菩提峠方面へ


丹沢の森のなかを、ゆっくりとだけれども着実に高度をあげていく。

ここから少し走ると、ヤビツ峠と菩提峠への分岐に着くのだがここでまた少し悩む。このままヤビツに向かうよりもまだ走ったことのない菩提峠に向かうほうが良いのではないかと思いはじめる。菩提峠を走るとヤビツをショートカットして護摩屋敷の水あたりに抜けるようだから、そこからヤビツに戻ったほうが楽しいなと思う。

それで結局菩提峠方面に向かったのだけれども、菩提峠への道はいままでと違ってかなりの急勾配だ。

ガードレールにたてかけてある自転車の傾きが大きいのは、勾配が急なのでずりさがってしまうから


しかし道は急勾配だけれども景色はひらける


うん、いい感じだ。嫌がおうにも峠の景色への期待が高まるのだけれども、たどり着いた菩提峠はかなり期待外れだった。。。



表尾根への上り口が菩提峠だったわけですね。以前歩きで来たことがあったけど、あのときは2月だったからかこんなに車はいなかったんだけどな。いずれにせよ長居するような峠ではないので、すぐに下りにかかる。



そして護摩屋敷の水場でボトルの水を補給する。でもって、ここでかなり真剣に悩む。このままヤビツを上って江ノ島に戻るか、それとも唐沢林道に行くか。ここからヤビツまではほんの少しだし、そこから江ノ島までもたいした距離ではない。なんかそれではつまらないような気がしてきてしまったのだ。多分10分くらいは悩んだと思う。でも、ここはせっかくなので唐沢林道に向かうことにした。ランドナーではまだヤビツに立ったことがないので心残りはあったのだけれども、ヤビツならまたいつか来れるだろうから。


今日はホントにそんなつもりはなかったのに、結局こうなってしまうのはなぜなのだ?


わからない。。。

でもって、結局半原越えも行っちゃいました


半原越えの終点近くでトーエイのパスハンに乗った方をひとりパスする。普段はあまりこの手の自転車に乗った人と会うことはないので珍しいなと思っていたら、峠ではアルプスのパスハンがとまっていて、そのすぐそばで持ち主が昼食を食べていた。今日は僕もランドナーで来ているから、半原越えに偶然3台の古臭い自転車が揃ったわけだ。最近ではこんなことは滅多にないので、なんだかすごくびっくりしてしまった。もっともアルプスとトーエイの方は、半原越えで待ち合わせをされていた感じでしたけど。


右のアルプスのパスハンがあまりに格好良くてしびれた

半原越えを下り終えてからは、あとは車の多い道路を惰性の走り。途中からとてもお腹が減ってきたので、お気に入りである平塚の八雲というラーメン屋に寄って、大盛りの塩ラーメンと杏仁豆腐を食べて帰ってきた。


この美味しい杏仁豆腐が100円は安いと思う

江ノ島に帰ってきたのは14時半。ゆっくりペースとは言え、結局121.47kmもランドナーで走ってしまった。ランドナーでこんなに走ったのは学生時代以来だな。もっともランドナーでまともに走ることじたいが卒業して以来今日で3回目なのだけれども。。。

今日久し振りにランドナーに乗って、あらためてランドナーの良さを実感した。同じ距離を走ってもレーサーより疲れが少ないし、そのわりには舗装路においても未舗装路においてもなかなかの走破性を発揮する。それに何より、日本の風景にはランドナーってすごく合うのだ。だから今日はついついたくさん写真を撮ってしまった。でもそのせいで自転車から降りて景色をじっくり眺める機会だって増えるわけだし、やはり自転車旅行にはランドナーっていいものだなとすごく思った。

泥除けを輪行仕様にして、今後はもう少しランドナーに乗る機会を増やしたいと思う。とはいえ泥除けの加工ってとてもめんどくさいので、用意してあるリフレクターさえまだ付けていないような僕がきちんと加工作業をやる可能性はかなり低いのだが。