湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

去年のMt.富士ヒルクライムの話

2006年06月02日 | 自転車生活
以前、何かのエントリーで「僕はほとんどレースには出たことがない」と書いたけれども、実は2度ほどだけレースにも参加したことがある。一度は大学を卒業するときに卒業記念に走った修善寺でのチャレンジロードで、もう一度は去年のMt.富士ヒルクライムである。

去年のMt.富士ヒルクライムには学生時代の先輩の誘いで参加した。いまあらためて記録を調べてみると、その頃はほとんどまともには走っていなくて、ヤビツに関してもMt.富士ヒルクライムに参加することが決まった5月に2度ほど走りに行っただけだった(一応参考までにそのときのタイムは49分26秒と46分15秒でした)。このブログをはじめるまで、通勤以外の練習のような走りはヤビツのみだったにもかかわらず、その前の回のヤビツは前年の11月まで遡らなければならないので、当時自転車に乗る機会がいかに少なかったのかがよくわかる。

なのでMt.富士ヒルクライムへの参加はどちらかというと期待よりも不安のほうが大きかったのだけれども、実際現地に行ってみたらこれがものすごく楽しかった。前夜祭で地ビールを呑みながら話をした人たちも気持ちの良い人ばかりだったし、当日の会場の雰囲気もすごく良かった。初心者っぽい人から自転車歴の長そうな人まで、速そうな人から完走目的の人まで、皆が皆すごく楽しそうに見えた。なかには普段自転車に乗ることなんて滅多にないのに、地元で面白そうなイベントが開催されるからとほとんど興味本位で参加しているような人までいた。そうした人たちの姿を見ていると、こちらもさらに楽しい気持ちになったし、さらに元気になった。僕なんかは普段はひとりで走ってばかりだから、たまにはこういう場所に来るのもいいもんだなと素直に思った。

そして、そうした楽しい雰囲気のおかげかレースのほうもとてもリラックスして走れた。レース前にあまり練習のようなことをしなかったからか、タイムに固執することなくすごくのびのびと走れたような気がした。そしてそれがかえって良かったのか、ゴールしてみれば目標の1時間30分を上回る1時間26分ちょっとのタイムでゴールすることができた。これはすごく嬉しかった。


去年のゴール後の風景

ゴール後少しして5合目から下りはじめたのだけれども、そのときにこれからゴールを目指すたくさんの人たちと擦れ違うことになった。マイペースで笑いながらゆっくりとペダルを漕ぐ人もいれば、もうペダルを漕ぐことはできずに自転車を押してゴールを目指している人もいた。そしていかにも重そうな自転車で苦痛に顔をゆがめ、なかには泣きながらゴールを目指しているような人たちも少なからずいた。そうした人たちは「えっ!まだこんなところを走っているの?」という場所を走っていたりもしたのだけれども、それでもやはり皆一生懸命ゴールを目指していた。いま思い返してみても、自分のタイムがどうのこうのというよりも、こうした自転車が好きないろいろな人たちと一緒に走れたことのほうが嬉しいことのようだった気がする。

このブログをはじめてから、(最初だけかもしれないけど)明らかに以前より走る内容が濃くなっているので、今年はもう少し積極的な意気込みをもってMt.富士ヒルクライムに参加してみようかなと思ったりしたことがあったのだけれども、そのときには定員がいっぱいですでに申し込みが締め切られていた。去年は当日受付まであったというのに。まぁそんなわけで今年は参加することはできないのだけれども、来年は都合さえつけば是非ともまた参加できたらといまから思ったりしています。

今年のMt.富士ヒルクライムの開催日は来週の日曜日。天気が良いといいですね。


去年のレース前、富士急ハイランドの駐車場より