湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

晴れた家、宮沢りえ

2006年06月30日 | 日常生活
昨晩、DVDレコーダーのHDDに貯まっているコンテンツの整理をした。ほとんどのものは削除し、いくつかのものはDVDに焼いた。録画時間が長すぎるためにDVDには焼けず、かといって削除もできなかったのが去年のツールの最終ステージ。ランス・アームストロングの引退レースであり、果敢なアタックで集団を分断したアレクサンドル・ヴィノクロフが劇的な勝利をあげたステージ(多分いままでで一番興奮したゴールシーン)。これだけは捨てきれずに、結局HDDに残しておくことにした。

そうした整理を行いながら、最近HDDに録画した『晴れた家』というドキュメンタリーフィルムを観た。これは『トニー滝谷』という映画のメイキングフィルムなのだけれども、これがとても良かった。



村上春樹原作、市川準監督、イッセー尾形、宮沢りえ主演のこの映画を僕は3回映画館に観に行った。最初の2回はひとりで観て、3回目は友人と観た。わざわざ東京の映画館に足を運んで。しんとしたとても静かな映画で、面白いとはとてもではないけれども言いがたい。でも何かがひっかかる。ただ、その何かがわからない。そういう感じの映画だった。

映画に限らず、そういう「ひっかかる」ものってあると思う。僕にとっては自転車なんかにもそういう部分がある気がする。

映画のなかでの宮沢りえもとても魅力的だったのだけれども、このメイキングフィルムのなかでの宮沢りえにもしびれた。彼女、歳をとるにつれて、どんどん深みのある良い女優になっている気がします。『たそがれ清兵衛』のときも素晴らしかったしなぁ。もっとも、宮沢りえ出演の映画をそんなに観ていない僕が言うのも何ですけれどもね。