湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

クールダウン

2006年05月21日 | 自転車生活
今日はこれから仕事。昨日の時点では、せっかく晴れるようだから遠回り通勤でもするかと思っていたのだけれども、それよりも少し早起きして走ったほうがすっきりと走れるかなと思い直した。そんなわけで今朝はほんの少し早起きをして観音崎に向かった。

葉山の手前までは海岸線をいつもの通り走る。期待していたような透明感のあるすっきりとした晴れではないけれども、いままで雨続きだったのだしこれでも充分だ。逗子の渚橋からは三浦半島の内陸を横断するような形で観音崎に向かおうと思っていたのだけれども、ぼうっと考え事をしながら走っていたら曲がるべきところで曲がるのを忘れて逗葉新道のトンネルのところまで来てしまった。当然逗葉新道は自転車通行禁止なので、トンネルの手前にある湘南国際村方面に抜ける別のトンネルに入った。しかしこのトンネルが1km以上あるいかにも自転車通行禁止っぽいトンネルで、さらにそこを抜けても同じようなトンネルがさらに1km以上続いていてちょっと緊張してしまった。横須賀方面から来て逗葉トンネルを出たところを左折して湘南国際村に向かうあの道路は、結局自転車は走って良かったのだろうか?ちょっと気になる。

ところで話がまったくそれるのだけれども、音楽でも本でも何でも良いのだけれども、何かに心から感動したときに誰かにそのことを伝える一番良い方法は、その素晴らしさをことばなどで伝えることではなくて、その感動によって自分自身が変わっていくことだというようなことをどこかで読んだか聞いたかしたことがある。些か優等生的な考え方のような気もするし、実際それが果たして有効なことのかというと「?」なのだけれども、姿勢としては間違っていないような気がする。

ただこうした姿勢がより有効なのは、どちらかといえば嫌なことがあったときなのかなとも思ったりする。嫌なことがあったとき、恨み節のようなことをあれこれと周りの人に言うよりも(勿論それもときには大事なのだけれども)、自分自身はなるべく同じようなことをしないように、想像力を働かせられる人間に変わっていく努力をするほうが大事、というよりましのような気がする。勿論それはなかなか難しいことだし、ときには思い切り愚痴や文句も言ったりしたほうが良いとも思うのだけれども、最後にはやはりそのことによって自分自身が変わっていくことができたほうがいいと思う。

とそんなことを考えたりして馬堀海岸までやってきたのだが、「自転車・バイク進入禁止」と書かれた歩道に自転車を押していって、海と自転車の写真を撮っていたら、ウォーキングをしている偏屈そうなおやじにいきなり「自転車は進入禁止って書いてあるだろうっ!」とかなり激しく怒鳴られてしまった。まぁ進入禁止とは確かに書いてあったけれども、自転車にはまったくまたがっていないし、一応こちらも遠慮しながら押してきたというのに、いきなりそんな言い方はないだろうよと思わずカッとなって僕もかなり激しい口調で、そして挑発的にあれこれと言い返してしまった。さっきまで立派なこと?を考えていたというのに全然駄目ですね。ただやはり押してきた自転車にいきなりああいう物言いはないと思うぜ、おっさん。でも自転車進入禁止って書いてあったら、やはり押していても駄目なんですかね?バイクだってエンジン切ってたら歩道を押すのは構わないじゃないですか?こういうのはやはり屁理屈なのだろうか?


えっと馬堀海岸です

まぁそんなこともあったのだけれども、気を取り直して観音崎に向かう。そして前回のように途中からボードウォークに進入する。えっと、ここはバイクのみ進入禁止でした。もっともこういうところは歩行者優先ですし、僕も景色や雰囲気を楽しみたいわけだから、当然かなりゆっくり走ります。



ところで僕は三浦半島であれば城ヶ島よりかはこの観音崎のほうが好きだ。城ヶ島が土産物屋の多い観光地といった感じでちょっと落ち着かないのに比べて、この観音崎はのんびりとした雰囲気があると僕は思う。ボードウォークの存在もとても気に入っている。






ベンチに座って、海を見ながらボトルの水を少し飲んで薄皮あんぱんを一個食べた。時間があったら少し寝ていきたかったくらい気持ち良かった。

帰りもあれこれ考えながら、けれどもそうした考えをフィジカルに消化できるように同じ道を走った。ここまででだいぶ体もこなれたのか往路より快調に江ノ島まで帰ってきた。

さぁ気持ち良く体も動かしたし、シャワーも浴びてさっぱりしたし、心も体もクールダウンして出勤するぞ!

走行距離 67.41km
走行時間 2時間24分2秒
平均時速 28.0km