湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

残念だけれども・・・

2006年05月02日 | 山・山スキーなど
非常に残念だけれども、いろいろと悩んだ末に明日からの山スキーは中止することにした。僕が滑ろうと思っていたのは白馬鑓沢と杓子沢。この二つの斜面を小日向のコルにベースキャンプを張って1泊2日で楽しもうと思っていたのだけれども、やはりルート的に雪崩のリスクが高いと判断した。



すでに準備はほとんど終わっていて、あとはスキーとザックを担いで部屋を出るだけだし、とても楽しみにしていたので本当に無念なのだが、今回は仕方のないことと潔く諦めよう。しっかりとした雪山の実力と経験、それから判断力の備わっていない人間が、これだけ雪崩への注意が喚起され、実際事故が起こっているときに山に入るのはきっと避けるべきことなのだろう。ほんと、悔しいが・・・。

今回中止を決めた決定打は、昨日針ノ木雪渓で起きた雪崩事故だ。針ノ木岳は山スキーの中級メジャールートで、去年のGWに僕も友人と滑ってきた場所だ。ただでさえ今年は雪山での事故が目立っていたけれども、山スキーのルートとしてあれだけ一般的な針ノ木雪渓で、普段なら雪の落ち着くと言われるこの時期に大規模な雪崩が起こったとなると、やはり警戒心を抱かざる得ないし、正直なところ気持ち的にも萎縮してしまう。

昨日の雪崩では3人の方がお亡くなりになりました。申しわけありませんが、今回はその彼らの死を切実な警鐘とさせて頂くことにします。そして亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

去年のGWの針ノ木雪渓


こんな場所で全層雪崩が起こったら、ひとたまりもないだろう


しかし、山に雪が豊富にあるからこその雪崩のリスクというのはなんという皮肉なことだろう。雪の少ない年には、山スキーヤーたちは雪を求めて汲々とするというのに。また同様に降雪後、降雨後は、好天であればあるほど雪崩のリスクが高いというのも本当に皮肉だと思う。明日から3日間の素晴らしい天気予報を見ると、本当に今回の中止という判断が正しいのかどうか確信が・・・。いや、でも確かに現実的には雪崩に遭う可能性はそう高くないのだろうが、実際に遭ってしまったときはもう何を言っても遅いのだから・・・。