山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

礼文島にて

2015年08月13日 | ちょっとそこまで

 天気はよくない。雨が降るという程ではないが、霧雨のようなものが辺りを包んでいて、視界は悪い。それでも、カラスはキャンプ地の芝のうえでカアカアとうるさい。虫か何かをついばんでいるようだ。久種湖のほとりでは、ウグイスがしきりに鳴いている。テントの中で今日の行動をあれこれ考えながらゴロゴロしているうちに天気模様も良くなってきた。曇り空には変わりはないが、出掛けることにする。

                              この地図は、観光パンフレット(映画 北のカナリアたち)のものです

                          

                 中央に礼文岳、左に久種湖、左下がスコトン岬、右端の方にロケ用に建てられた岬分校が。

            

 礼文島と言えば「レブンアツモリソウ」だ。近くに群生地があるようなのでまずはそこへ向かう。船泊は、礼文島の北、最北端のスコトン岬まで自転車で1時間くらいか?スコトン岬へは後で行くことにして、浜中から澄海岬へ抜けるちょっとした上り坂を自転車で進むと、レブンアツモリソウ群生地の入り口駐車場に着く。

 しかし、人影はなく、建物もガランとしている。「進入禁止」のロープもあって今日は、休業日なのか・・・。後で確かめたら、もう花の時期は終わっているとのことでした。5月から6月頃が良いようです。それではと、澄海(すかい)岬に向かう事にする。40数年前、この道を歩いているのだが記憶はよみがえらない。道路も新しくなっているからかもしれない。確か、当時まだ舗装ではなかった。坂を登り切ると海が見える。すぐ下は、西上泊まりの港。下り坂を自転車で気持ち良く下りる。小さな港だ。少しばかり記憶がよみがえる。あの時、礼文岳に登って、そのまま道なき道を下り、トレッキングコースに出て歩いていたら、小さな港が見えた。それがこの港で、周囲には、花々が咲き誇り美しい所だなと思った。

 その港を自転車で見て回り、澄海岬に行く。

                                  

                                                                        西上泊周辺

                                

                 

              霧で海は見えない澄海岬                        礼文島で一番美しいと言われる湾なのだが・・・

                

  天気の良い日に来たかったが、これもしょうがない。引き返してゴロタ浜へ向かう。途中、気がつかなかったが草むらの中に一本の道が延びていた。どうもこれが、礼文で8時間コースと呼ばれるトレッキング(林間)コースのようだった。このコース、香深井からスコトン岬まで続くロングコースだが、あまり急な登り下りもなく季節に歩けば、様々な草花が見られるはずです。日本の穴場かもしれない。

 ゴロタ岬とは妙な名前だが、西上泊から引き返して、途中から海の方に下り、鉄府の集落をしばらく行くことになる。私は、自転車なので途中までしか行けなかった。

                                         ゴ ロ タ 浜

                

                                 ここからしばらく行くと自転車では無理    

                     

 自転車を置いて歩けば岬に行くことができた。岬は少し高い所にありスコトン岬に近い。この辺りは、草花が綺麗だった。あまり俗化していない。こんな所でテントを張れば良い。

 ゴロタ岬へ行くのはあきらめて、スコトン岬に向かう。

                      

 哀しいかな、「日本最北端の地」とは記せない。日本にはまだ北方領土問題があるから。私も、このブログを作りながら改めて思った。

 それでもスコトン岬は、最北限の地です(意味が深い)。そのせいか、ロケ地にもなり、観光客も多い。大型バスが、次々にやって来る。皆さん、此処で写真を撮って帰られる。どうも、この後すぐに利尻島へ行かれるようです。

 私は、自転車をこいでとりあえずキャンプ地へ帰ることにしました。

                                 途中、変な者がいました。沖合に遊ぶトド?

                   

 浅瀬の上でゴロゴロしているようでした。カメラを向けると間もなく逃げて行く。此処までおいでといった感じ。

                              天気さえ良ければ、利尻島はいつでも見える

                 

  テントまで帰り、風呂に入る。買い物をしてまたテントまで帰る。明日は、礼文岳に登り、香深井のキャンプ場へ移動。