2012年最後の山は富士山と決めていたが、ここ2~3年は「富士は観る山」となってしまった。体力的なこともあるが、10年以上通い続けたせいか登る事に対してテンションが上がらなくなった。そういうわけで、最近では、富士山を取り巻く山に登って富士山を見ることが多くなっている。今回は、竜ヶ岳山頂から暮れゆく富士と、朝日の富士を写真に写すことにした。
12月30日(日)、早朝の松江を発つ。夕刻、河口湖畔に着くが関東地方は終日雨。年末の河口湖畔へは、もう10数年通っているがこの時期雨が降るのは珍しい。雨はいずれ凍りつくから富士登山はやっかいになることだろう。いつもの無料駐車場で夜を過ごす。
翌31日(月)は大晦日。昨夜来の雨も止み太陽も顔を出す。湖畔を朝の散歩と洒落ていたら、朝風呂を発見。早速入ることにした。
河口湖畔の富士 その1
河口湖畔の富士 その2 橋は河口湖大橋
河口湖畔の富士 その3 大池公園にて
この辺りに住む人にとっては何でもない風景だろうが、田舎者にとっては新鮮だ。富士を見ながら散歩する人、走る人がいる。富士山に見守られているようです。
午前中、河口湖畔をぶらぶらして、午後本栖湖へ移動。ここに竜ヶ岳への登山口がある。竜ヶ岳については、昨年の暮れやはり富士山周辺をウロウロしていて出あったカメラマンからいいポイントだと聞いていた。ただその時はまだ、ダイヤモンド富士を見ることができる超有名な場所だとは知らなかったのだが・・・。
13時本栖湖のキャンプ場前の駐車場に車を止めてスタート。下山者の方から、頂上付近はアイゼンが必要と聞いていたので持って行くことにする。テントに食料、カメラに三脚とザックは重いが2時間ほどの登りなら良い運動と思い頑張る。山道は、途中から凍結していて危険なためアイゼンを着ける。しかし、ノーアイゼンで登り下りしている登山者もいた。荷物が軽ければそれでも良いかもしれない。
竜ヶ岳頂上より すっきり晴れて富士がきれいでした
頂上に着いた時に二人の外人さんが写真を撮っていた。シャッターを押してくれと頼まれた。その後、誰も居なくなり今夜は貸し切りかと思っていたらポツポツと増えてきて、夕方には10名以上になる。みんなテント泊の者ばかり。テントは、土地が凍結していてペグが立たず困った。昨夜の雨が土地の中で凍っているらしい。
残照の富士山 2012年12月31日夕刻 赤富士とまではいきませんでした
山頂の夜は、寒くて長い。何度か目覚めてはトイレに行く。オリオン座がきれいでした。朝方、頂上は日の出を見ようと登頂してきた人で超満員。暗い内からヘッドランプをつけて登って来ます。日の出は6時50分頃ですが、ここからは富士に隠れて見えません。ダイヤモンド富士は、日の出後に富士山の頂上辺りから太陽が顔を出し、空気の状態によって山頂辺りがダイヤモンドの輝きのようにキラリと輝く現象。
2013年1月1日
7時40分頃、太陽が顔を出しました。残念ながら、今年はダイヤモンド現象は見えません。雲もあり空気が湿っているからです。この現象には、からりと晴れていることが必須条件。
2013年 元日の富士山頂からの日出
さほどの感動はありませんでした。周囲が明るくなってから、山頂から太陽が顔を出すので白っぽくみえます。いわゆる、日の出後の日の出です。
本栖湖の駐車場まで下り、装備を広げて虫干をしました。今日も良い天気です。 まさかこの日、富士山で遭難があったとは・・・。強風と滑落には要注意の山ですよ。重い荷物を担いでいたり、くたびれ果てて体力を使い果たしているときなどは特に危険。
この辺りで富士山の写真を撮るビュウポイントで有名なのは、竜ヶ岳以外では、三ツ峠と天下茶屋(太宰が下宿していた)前、それに300名山の御坂黒岳など。ロープウエイで上がる天上山からの眺めも良い。夜、御坂黒岳から河口湖を入れた写真を撮りたいと思っているが、何時のことになるやら・・・。
この日は、一旦河口湖まで帰り「天水」で汗を流す。すっきりしてから大池公園の駐車場泊。
夜の河口湖畔 大池公園より
翌2日(水)
御坂峠を越えて笛吹市に出、韮崎、佐久、軽井沢と抜けて浅間隠山へ向かう。今日は、登山口の確認とする。地図によると浅間隠山へは3つの登山コースがある。山頂まで一番近そうな二度上峠からの登山口を探して峠まで行く。車から外に出たらものすごい風が吹いていてすぐに車に帰る。この辺りに登山口があるはずだがとしばらくウロウロ探したが見つからない。道標が雪の下になっていて見えないのだろうか等と思いもう一つの方の登山口に回る。実際は、峠をもう少し下りたところにあったようだ。
もう一つの登山口は、浅間隠温泉郷から山手には行ったところにあった。ゲートがしまっていて登山口までは林道歩きとなる。一応の確認が終わったので温泉郷へいってみたら、狭い駐車場は車で一杯。よくもこんな所にこれだけの人が集まったものだと感心する。恐れをなしてすぐに退散し、道の駅六合(くに)へ行く。田舎の小さな道の駅だが、後ろにちょっとした駐車場とお風呂がある。地元の方たちがよく利用している感じでした。この日はここで車泊。
1月3日(木) 浅間隠山(300)名山
(ここからの写真は、携帯で撮ったものです)
ゲート前近くに車を置いてスタート。雪の林道を行くこと1時間。やっと登山口に着く。
ゲートです。進入禁止とありました。
登山口にあった案内
2,3度小川を渡ります。
後ろに見えるのが浅間隠山
車から約4時間で頂上です
二度上峠への登山道
途中途中にクマ避けの鐘がぶら下がっていました。
頂上から温泉郷方面
温泉郷からの登山者はいないのでトレースはありません。幸いなことに雪は深くないので歩きやすかった。頂上には、二度上峠からの登山者の足跡がいっぱいありました。やはり向こうからの方が楽なようです。
登る途中、デジカメを落として結句見つかりません。仕方なく、携帯のカメラを使いました。昨年は、男鹿岳でカーボンのスキーストックをなくし、今年は早々にペンタックスのデジカメを無くす。共に・・・万円した。思うに、最近ちょっとぼけてきたのかもしれないなあ?
登山後、浅間隠温泉郷に寄ったら狭い駐車場に大型バスをはじめ沢山の車が駐車していました。秘湯ブームでしょうか?混雑が予想されたので入るのはあきらめて草津温泉に行くことにしました。六合村から近くその先は志賀高原です。夕刻、草津温泉に到着しましたが、ここも気違じみた人出。駐車場も空きがないような状態で仕方なく昨日の「道の駅六合」まで引き返す。ここの温泉に入り、また同じ駐車場泊。明日は、志賀高原に入る予定。