春の野山に咲く可憐な花々は、妖精の様な可憐な美しさがある。春の妖精たちとは良くな名付けたものだと思う。 ハイカラな言い方をすれば、スプリングエフェメラル。
そんな、花々を愛でに出かけた。今日のお目当ては、ミスミソウとイズモコバイモ。両方の花が見られる山は、大江高山。世界遺産に登録された石見銀山の近くに特徴的にそびえ立つ山がそうだが、近くから眺めた限りでは山陰にあるそこらの山々と格段の違いはない。
ミスミソウ(4月6日 大江高山)
花弁は白いが、時々ピンクを見ることがある。8合から9合辺りの道沿いにポツリポツリと咲いていた。
ピンクのミスミソウ。三角草とは、葉っぱの形から。
イズモコバイモ(大江高山 4月6日)
この花も数は少ないが可憐な花だ。羽を広げたような姿もいい。
ミスミソウもイズモコバイモも、最近数が減ってきたと山頂で出会った登山者が話していた。そういえば、この山のもう一つの名物ギフチョウに出会えるかと期待していたら、何と、大きな網を持った人間に出会った。採集禁止はわかっているはずなのだが、明らかに採ってやろういう出で立ちの男2人と女一人。女は携帯を持った連絡係らしい。 後で、大田市の市役所に電話を入れておいたが、係員も困惑した様子だった。
4月19日、今度は蒜山に登る。3座を縦走する。雲井平でキジムシロに出会う。
この花は、平地でも見かけるが、山の花は色合いがいいように感ずる。
キジムシロ(4月18日 下蒜山雲井平)
下蒜山頂上。遙かに大山を望む。振り子沢上部にはまだ雪が。
春の妖精NO1、カタクリ。下蒜から中蒜へ向かう途中の道ばたで。
清楚な感じのキクザキイチゲ。北アルプス辺りのふもとでは、カタクリと仲良く同居しているように咲いているが中国地方では珍しい。
イワナシの花。上蒜山頂上近くの道ばたで。まだ咲き始めらしく花も小さい。踏みつけられそうなところに咲いていた。
あまり人気はないようだが、カタバミの花もいいものだ。4月19日鯛の巣山にて。