山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

春の妖精たち

2009年04月20日 | Weblog

 春の野山に咲く可憐な花々は、妖精の様な可憐な美しさがある。春の妖精たちとは良くな名付けたものだと思う。 ハイカラな言い方をすれば、スプリングエフェメラル。

 そんな、花々を愛でに出かけた。今日のお目当ては、ミスミソウとイズモコバイモ。両方の花が見られる山は、大江高山。世界遺産に登録された石見銀山の近くに特徴的にそびえ立つ山がそうだが、近くから眺めた限りでは山陰にあるそこらの山々と格段の違いはない。

    ミスミソウ(4月6日 大江高山)

                

 花弁は白いが、時々ピンクを見ることがある。8合から9合辺りの道沿いにポツリポツリと咲いていた。                                                    

                                       

 ピンクのミスミソウ。三角草とは、葉っぱの形から。

 

 

 

   イズモコバイモ(大江高山 4月6日)

 

この花も数は少ないが可憐な花だ。羽を広げたような姿もいい。

 ミスミソウもイズモコバイモも、最近数が減ってきたと山頂で出会った登山者が話していた。そういえば、この山のもう一つの名物ギフチョウに出会えるかと期待していたら、何と、大きな網を持った人間に出会った。採集禁止はわかっているはずなのだが、明らかに採ってやろういう出で立ちの男2人と女一人。女は携帯を持った連絡係らしい。 後で、大田市の市役所に電話を入れておいたが、係員も困惑した様子だった。

 4月19日、今度は蒜山に登る。3座を縦走する。雲井平でキジムシロに出会う。

 この花は、平地でも見かけるが、山の花は色合いがいいように感ずる。

 キジムシロ(4月18日 下蒜山雲井平)

 

  下蒜山頂上。遙かに大山を望む。振り子沢上部にはまだ雪が。

 春の妖精NO1、カタクリ。下蒜から中蒜へ向かう途中の道ばたで。

 

 

  清楚な感じのキクザキイチゲ。北アルプス辺りのふもとでは、カタクリと仲良く同居しているように咲いているが中国地方では珍しい。

 

 イワナシの花。上蒜山頂上近くの道ばたで。まだ咲き始めらしく花も小さい。踏みつけられそうなところに咲いていた。

 あまり人気はないようだが、カタバミの花もいいものだ。4月19日鯛の巣山にて。

 

 


大山の沢を滑降する(その5 8合沢)

2009年04月10日 | 大山を滑る
 もうだめだろうと何度も思った今年の大山だが、4月9日、またスキーを担いで頂上へ。今日も相棒は鈴木さんだ。

 7合5勺の道標も春の雰囲気が  



 沢筋のブッシュも見えてきた。滑れるのも後何日か?

 


 鈴木さんがんばる



 別山沢には落石が見える。今年はもう無理だろう。



 頂上での練習。今日はゼロ沢へしばらく滑り込む。上部は緩やかで快適な斜面が続くがこの時期になるとまもなく雪が切れるからツボ足で登り返すことになる。


 
8合沢へ。この沢の核心部はスタートする辺りだ。斜度もあり幅も狭いから、雪の状態を見極めてから滑り込まないと危険。



 無事滑り終えて。記念に写真を撮る鈴木さん。



 左から別山沢、中央の岩稜の中に見えるのが8合沢、右の広い雪面が7合沢。シュプールがよく見えないのが残念。

 

 
 

大山の沢を滑降する(その4 7合沢)

2009年04月03日 | 大山を滑る
   晴れた日の7合沢 元谷まで一気だ



 09,4.2
 急に7合沢を滑ることになった。メル友から別山沢へのお誘いがあり、急遽出かける。天気は思わしくなく滑るにはどうかなと思いながら大山寺駐車場へ向かう。
 雪の多さに驚く。平地の雨はここ大山では雪らしい。
今日は、お互いにショートスキーを担いでスタートする。先行者の足跡がありラッセルに苦労することはなかったが、8合辺りから風が強まり、視界不良。いわゆるホワイトアウトの状態。8合沢も別山沢も深いガスの中でスタート地点もはっきりしない。一応小屋に入り昼食。
 天気の回復を待つがあまり変化はない。1時小屋を出る。相変わらず視界はないがショートスキーの利点を生かして下る。別山沢も8合沢もガスのため何も見えない。危険もあるので7合5勺の道標まで降りる。ここまでショートスキーを着けて小刻みなターンと横滑りを繰り返す。
 
 7合沢は、正確には7合5勺にある道標前後から滑り込むのがいい。出だしは多少クラストしていたが、2,3回慎重なターンで下ると新雪がたっぷりな斜面が現れる。

 ショートスキーで華麗なるターン(鈴木さん)



 晴れた日の7合沢(筋の入っている沢)



 ショートスキーは、春の残雪期のザラメ雪には抜群の威力を発揮するが、今日のようなやや重たい新雪でもその利点は変わらない。本能的な体重移動で思い通りにターンできるから、いくらかゲレンデで練習を積んでおけば上達も早い。
 ただし、靴は兼用靴かテレマーク用の靴が必要だ。登山靴ではよほどの訓練をしておかないと滑れない。
 とにかく軽くて機動性に優れているから怠け者にはいい。