先日15日は、午後からすばらしい天気だった。あんな天気は本当に久しぶりです。今日、17日もあの日に負けないような天気でした。
安来あたりから見る大山は、雲一つ無く、春の霞に包まれているようす。しかし、間もなくもやのようなものもなくなりカミソリで斬った様な凄い天気になりそうな気配です。
太陽が大山南壁の斜面を照らす様子がよくわかる
南壁に陽があたり始める。1の沢あたりに陽が差すのが早い。これを見ていると、どの沢の雪が早く溶けるかがわかる。
奥大山スキー場。ゲートはまだ閉まっています。
今日はここから歩く。ザックにスキー、スノーシュウそれに兼用靴をセットして、スリッパで登山口まで行く事にした。駐車場で、松江から来た方に声を掛けられたが、お名前がわからなかった。アウトドアショップの菊信で出会っているらしいが、最近ぼけてきたのか忘れがひどい。
結構きつかった。スキー板は担いで、ここからスノーシュウで歩くことにする。
いつもと同じ風景が続く。出だしは気分も良かったが、だんだんくたびれてきた。
駒鳥峠とキリン峠の間を目指して進むと後ろで人の声がした。2人組男女のペアで少し年配のご夫婦か?
かなり時間が掛かったが、どうにか尾根に立つ。
すぐ後ろにキリン峠 こちらは烏
スキー板を着けて地獄谷めがけ滑り込む。駒鳥小屋のだいぶん上のあたりで沢(溝)に入る。下は振子沢の入り口でもあり地獄谷の始まりでもある。左は東壁へと延びる本谷沢だ。
春めいて水の流れもウキウキしている。
いよいよ振子沢へ。
この辺りから俄然休むことが多くなってきた。それに暑い。日陰を見つけては休む事の繰り返し。夕べもだいぶん飲んだから、それの報いか?
終了点は遙か彼方。縦走者の姿が稜線に見えた。今日の縦走は素晴らしかったことだろう。
ここまで来て引き返す訳にもいかず、とにかく頑張る。小さな目標を見つけては「そこまで頑張れ」と我が身を叱咤激励して歩く。
とにかく着きました。時計は14時40分を指していた。少し雲も出てきて・・・。
谷筋は陰ってきたので休みもそこそこに板を着ける。
雪はザラメには早くて、しめった感じだ。板の滑り具合もいまいちといったところ。ワックスが欲しいところだ。
ここまで滑り降りてやっと休む事にした。エネルギーを補給しておかないと、帰りの登り返しが大変だから。パンをかじりながら水を飲む。コーヒーでも涌かしたい気分だが帰りが気になる。
先ほど滑り降りてきた沢(溝)を登り返す。スノーシュウはやめてツボ足で上がる。この方が何か楽だったが・・・?
途中から、朝方出会った二人づれのトレースがあって助かる。彼らも振子沢を詰めるはずだったが途中で引き返したのだろか?。
太陽が隠れてしまいそうでなので、一気に登る。この頃になって元気が出てきた。
キリン峠に続く尾根まで登り、板を着ける。後は、車道までブナ林の中を滑るのだが、なぜかここが一番楽しかった。
最近、雪の中をスノーシュウで歩くことが多い。ちょっと前まではシール歩行だった。今回、帰りの登り返しは、ツボ足だったがこの方が楽に感じた(エネルギー補給の関係かも)。 道具の使い分けは難しいが、雪の条件に合わせてこまめに使い分けた方が良い。 アイゼンの必要性は感じなかった。
振子沢は間もなくザラメ状態になるだろう。稜線から見た限りでは、剣沢上部(小滑り)は雪が少なくスキーは無理。下部(ユートピア小屋からの下山道の下あたり)はまだ残雪あり。落石の状態ははわからない。
春の名残りに縦走がしたいなあ。